16歳の女子。上顎前歯部の審美障害を主訴として来院した。診査の結果、エナメル質に限局したう蝕と診断された。コンポジットレジン修復を行うことになったが、患者は重度の歯科恐怖症であり、特にタービンの音には敏感に反応するという。Er:YAGレーザーを用いて治療することになった。 治療前に行うのはどれか。2つ選べ。
1: 換気を確認する。
2: 診療室を暗くする。
3: 酸素吸入器を準備する。
4: 保護用ゴーグルを準備する。
38歳の女性。上顎左側第一大臼歯の温熱痛を主訴として来院した。 歯髄炎と診断され、根管治療を開始した。治療中に撮影したエックス線写真(別冊午前 No.28)を別に示す。 撮影の目的はどれか。
1: う蝕の確認
2: 根管長の確認
3: 根尖病巣の位置
4: 根管充填の状態
45歳の男性。下顎第一大臼歯の全部金属冠の印象採得を行うことになった。圧排糸を用いて歯肉排除を行うよう歯科医師から指示された。 正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 支台歯の歯頸部全周より数mm短いものを使用する。
2: 硫酸アルミニウムを浸透させる。
3: ジンパッカーで歯肉溝に挿入する。
4: 探針で取り出す。
伝達麻酔のカートリッジ式注射器について正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 浸潤麻酔に使用できる。
2: ハンドルはリング状である。
3: プランジャーの先端は平坦である。
4: 注射針は30G(ゲージ)を使用する。
聴覚障害を有する患者の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 筆談の準備をする。
2: ジェスチャーを用いる。
3: 肩に手を置いて誘導する。
4: 補聴器の音量を最大にする。
エックス線写真フィルムの保管で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 乾燥して保管する。
2: ケースを使用する。
3: 診療録にテープで貼りつける。
4: 患者氏名をフィルムに書き込む。
46歳の男性。下顎左側第二小臼歯のインレー脱離を主訴として来院した。 局所麻酔後、軟化象牙質の除去中に意議レベルが低下し、顔面著白、徐脈および血圧低下を認めた。 適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: 衣服をゆるめる。
2: AEDを装着する。
3: 深呼吸をすすめる。
4: 姿勢を半座位にする。
74歳の男性。狭心症の既往歴がある。6か月間は発作もなく安定した状態であるが、発作に備え常時薬剤を携帯している。スケーリング中に突然、胸痛を訴えた。 歯科衛生士が行う対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 上体を起こす。
2: 血圧測定を行う。
3: 亜硝酸製剤貼付薬を出してもらう。
4: ニトログリセリン舌下錠を出してもらう。
セラミックインレーの合着に使用するデュアルキュア型レジンセメントの取扱いで正しいのはどれか。
1: 金属スパチュラで練和する。
2: セメントを窩洞に直接填入する
3: 光照射を行う。
4: 余剰セメントは完全に硬化してから除去する。
歯科用ワックスの種類と用途の組合せで正しいのはどれか。
1: シートワックスーーー金属床の原型
2: インレーワックスーーースプルー
3: パラフィンワックスーーー義歯製作のための印象採得
4: ユーティリティワックスーーー咬合採得
オフィスブリーチ法で正しいのはどれか。
1: カスタムトレーを作製する。
2: 光照射器を用いて漂白剤を活性化させる。
3: 漂白剤は10%~20%の過酸化尿素が主成分である。
4: 漂白前は歯面研磨はフッ化物配合研磨剤を使用する。
27歳の女性。妊娠8か月である。下顎左側臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。プロービングを行うために水平位にしたところ、悪心を訴え、冷汗、血圧低下がみられた。正しい対応はどれか。
1: 頭部を下肢より低くする。
2: 下肢を腹部より高くする。
3: 仰臥位のまま安静を保つ。
4: 左を下にした側臥位にする。
80歳の女性。部分床義歯の印象採得のため個人トレーを作製した。模型の写真A(別冊午後No.23 A)と個人トレーの写真B(別冊午後No.23 B)を別に示す。 模型に適合するのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
咬合採得時に必要な機材の写真(別冊午後No.24)を別に示す。 下顎安静位を利用して咬合高径の決定を行う際に使用する器具はどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
8歳の男児。下顎右側第一大臼歯が歯髄壊死となり、根管治療を行った。本日、根管充填を行う予定である。準備するのはどれか。
1: EBAセメント
2: ホルムクレゾール
3: 水酸化カルシウム製剤
4: ガッタパーチャポイント
82歳の男性。5年前に脳梗塞を起こし麻痺があるため、車椅子を利用している。診療室内移動時の写真(別冊午後No.26)を別に示す。 義歯作製のための口腔内診査を行うことになった。デンタルチェアに移乗する際の介助で正しいのはどれか。
1: デンタルチェアを水平にしておく。
2: 患者の右側にデンタルチェアがくるように車椅子を寄せる。
3: 両手を持って立ち上がらせる。
4: 患者の左足を軸にしてデンタルチェアへの移乗を行う。
金属アレルギーのパッチテストを受ける患者への注意事項で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: パッチは毎日交換する。
2: 運動を控えるようにする。
3: 清潔に保つために毎日入浴する。
4: 痒みがひどくなったら検査を中止する。