65歳の男性。歯肉の腫れを訴えて来院した。医師が処方した薬を服用してから顕著になったという。口腔内写真(別冊午前No.4)を別に示す。 疑われる内科疾患はどれか。
1: 高血圧
2: 骨粗鬆症
3: 脂質異常症
4: 慢性B型肝炎
50歳の男性。口腔内の異変に気付いて来院した。ある薬剤を長期服用しているという。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.35)を別に示す。 考えられる薬剤はどれか。2つ選べ。
1: アンピシリン
2: ニフェジピン
3: シクロスポリンA
4: テトラサイクリン塩酸塩
85歳の女性。高血圧で脳梗塞の既往があり、抗凝固業を服用している。抜歯をすることになった。偶発事故の予防策として正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 抗凝固薬の服用は1か月前から中止する。
2: 術前に血圧を測定する。
3: 術中のバイタルサインを記録する。
4: 術中の血圧上昇の場合は頭を低くする。
53歳の男性。歯肉の異常を訴え来院した。全身的には糖尿病、高血圧、狭心症があり、それぞれに投薬を受けているという。上顎臼歯部頰側面観の口腔内写真(別冊午後No.6A)と同口蓋側面観の口腔内写真(別冊午後No.6B)とを別に示す。 この患者の歯肉異常に関与する薬剤はどれか。 別冊 午後 No.6 A、B 写真
1: インスリン
2: ニフェジピン
3: フェニトイン
4: ニトログリセリン
72歳の女性。右側頬粘膜の痛みを主訴として来院した。4年前に義歯を破損したが使用しないまま放置していたという。高血圧症のため降圧薬を服用しているがそれ以外の全身的特記事項はない。検査の結果、扁平上皮癌と診断された。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.2)を別に示す。考えられる原因はどれか。1つ選べ。
1: 免疫異常
2: 機械的刺激
3: 薬の副作用
4: ウイルス感染
30歳の男性。水平位でスケーリング中に歯肉からの出血が認められ、気分が悪いと訴えた。意識はあるが顔色は蒼白、血圧は70/40mmHg、呼吸数に異常は認められない。スケーリングを中断することとした。対応法で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 圧迫止血
2: 胸骨圧迫
3: 下肢の挙上
4: AEDの装着
65歳の男性。下顎右側第一大臼歯の疼痛を主訴として来院した。既往歴として慢性閉塞性肺疾患があるという。急性化膿性歯髄炎と診断され、局所麻酔下にて抜髄が行われることになった。処置中に患者に装着した機器の写真(別冊午後No.17)を別に示す。測定しているのはどれか。2つ選べ。
1: 脈拍
2: 脈圧
3: 収縮期血圧
4: 経皮的動脈血酸素飽和度
59歳の女性。前歯部歯肉からの出血を訴えて来院した。半年前に内科を受診し、高血圧と不整脈に対する投薬が始まってから、歯肉の腫れがひどくなったという。初診時の歯周組織検査結果の一部を図に示す。 症状に影響していると考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 利尿薬
2: 抗凝固薬
3: カルシウム拮抗薬
4: 抗コレステロール薬
65歳の男性。上顎癌のため放射線治療を受けている。口腔粘膜炎を発症したため、歯科医師から口腔衛生管理を行うよう指示された。口腔内写真(別冊 午後 No.37)と口腔内症状の表(別冊午後 No.38)を別に示す。 適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: アイスマッサージの実施
2: 軟らかい歯ブラシの使用
3: キシロカイン含有含嗽剤の使用
4: 接触痛のある部位の清掃の回避
19歳の女性。ブラッシング時の疼痛を主訴として来院した。2年前から気付いていたが放置していたという。既往歴にてんかんがあり、投薬を受けている。初診時の口腔内写真(別冊午前No.7)を別に示す。 考えられる対応で、まず行うのはどれか。
1: 歯肉の切除
2: 服用薬の中止
3: 抗菌薬の投与
4: プラークコントロール
45歳の男性。企業の健康診断の一環で、歯科健診に訪れた。口腔内診査の結果、中等度の歯周病と診断された。服用している薬はないが、前年より特定保健指導の積極的支援を受けているという。歯科医師から歯科保健指導を指示された。特定健診の結巣を表に示す。改善が必要な項目はどれか。1つ選べ。
1: HbA1c
2: 中性脂肪
3: 収縮期血圧
4: HDLコレステロール
55歳の男性。上顎右側第一大臼歯の疼痛を主訴として来院した。歯根破折が認められたため、局所麻酔下に近心頬側根の抜歯が行われたところ、抜歯窩からの持続的出血を認めたため、止血剤を抜歯窩に挿入した。揮入後の口腔内写真(別冊午後No.16)を別に示す。止血のために使用できるのはどれか。2つ選べ。
1: 酸化セルロース
2: トラネキサム酸
3: ゼラチンスポンジ
4: 塩化ベンゼトニウム
73歳の男性。心筋梗塞の開胸手術後1日目で、経鼻経管栄養と酸素投与を受けている。主治医と連携している歯科医師から口腔健康管理を依頼された。 適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 頭部を後屈させる。
2: 咳嗽反射を確認する。
3: 覚醒状態を確認する。
4: セミファーラ位で行う。
65歳の男性。舌縁に発生した腫瘤を主訴として来院した。1か月前から気付いていたが、痛みがないため放置していたという。圧迫により退色を認める。口腔内写真(別冊午前 No.3)を別に示す。矢印で示す病変の主体と考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 多数の血管
2: 増生した線維
3: 菲薄化した上皮
4: メラニン色素の沈着
75歳の男性。右片麻痺と失語症がみられる。抗血栓薬を服用しているという。既往症として考えられるのはどれか。
1: 骨折
2: 脳梗塞
3: パーキンソン病
4: 慢性関節リウマチ
76歳の男性。咀嚼困難のため訪問診療を依頼された。要介護度4で在宅療養中である。口腔周囲に触れるとくいしばりが強くなるため、診療に支障がある。最初に行うのはどれか。1つ選べ。
1: 脱感作療法
2: 冷圧刺激法
3: 筋刺激訓練法
4: 軟口蓋挙上訓練法
48歳の女性。歯肉の腫脹、発赤および歯の離開を主訴として来院した。数年前より自覚していたが放置していたという。口唇の乾燥を認める。プロービング深さは全額的に4〜5mmであり、動揺は認めない。初診時の口腔内写真(別冊午前No.11)を別に示す。 考えられる対応はどれか。
1: 暫間固定
2: 矯正治療
3: ナイトガード装者
4: オーラルスクリーン装着
40歳の男性。歯肉の遠和感を訴え来院した。20歳の頃から1日 20本喫煙しているという。本人は禁煙を希望しているが、試みたことはないという。担当歯科医師から禁煙支援を含めた歯科保健指導を指示された。適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 歯周治療完了後に禁煙を促す。
2: 経口禁煙補助薬の情報を提供する。
3: 禁煙後の離脱症状について説明する。
4: 低ニコチンタバコへの変更を勧める。
58歳の男性。4日前に脳梗塞で入院し、投薬による内科的治療を受けている。病室での口腔ケアの依頼を受けた。全身状態および口腔状態の概要は表のとおりである。口腔ケアを行うにあたり適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 座位で行う。
2: RSSTで嚥下機能を確認する。
3: 口腔内を潤してからケアを行う。
4: SpO2値の低下がみられないか注意する。
65歳の男性。下顎前歯部の歯肉からの出血を主訴しとて来院した。慢性歯周炎と診断され、歯科医師より歯頸部付着物の除去を指示された。患者はペースメーカーを装着しているという。来院時の口腔内写真(別冊午前No.27)を別に示す。使用するのはどれか。2つ選べ。
1: エアスケーラー
2: 半導体レーザー
3: 超音波スケーラー
4: シックルタイプスケーラー