9歳の男児。顎裂部の矯正歯科治療を目的に紹介され来院した。両側唇口蓋裂で、生後4か月児に口唇形成術。1歳6か月時に口蓋形成術を受けたという。現在は両側顎裂を認める。術前の口腔内写真(別冊午前No.10)を別に示す。 考えられる手術はどれか。2つ選べ。
1: 骨移植術
2: 小帯切除術
3: 瘻孔閉鎖術
4: 骨隆起除去術
70歳の男性。義歯製作のためスタディモデルを作製することになった。アルジネート印象を行う予定であるが、患者は嘔吐反射が強いという。印象採得時の適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: 水平位にする。
2: 口呼吸をするように促す。
3: 口蓋部に表面麻酔を行う。
4: 印象採得は下顎から行う。
非協力児や体動のある障害児者の歯科治療で開口器を使用するとき、留意すべき偶発症はどれか。2つ選べ。
1: 歯の外傷
2: 過呼吸発作
3: 口唇の挫傷
4: 唾液の分泌障害
34歳の男性。歯肉の疼痛を訴えて来院した。3日前から歯肉に強い自発痛と接触痛を感じているという。現症として38.2℃の発熱と強い口臭を示した。初診時の口腔内写真(別冊午前No.6)を別に示す。疑われるのはどれか。
1: 薬物性歯肉増殖症
2: 慢性剥離性歯肉炎
3: アレルギー性歯肉炎
4: 壊死性潰瘍性歯周炎
60歳の男性。舌の痛みを主訴として来院した。2か月前から違和感を自覚していたが放置していた。1か月前から腫脹し1週前から疼痛を自覚するようになったという。触診により病変部周囲に強い硬結が認められた。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.14)を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 舌癌
2: 白板症
3: 放線菌症
4: ハンター舌炎
3歳の女児。歯科健康診査で舌小帯の異常を指摘されて来院した。 初診時の舌突出時の写真(別冊午前No.8)を別に示す。 考えられる問題はどれか。
1: 口呼吸
2: 味覚障害
3: 構音障害
4: 口唇閉鎖不全
34歳の男性。右側顎下部の疼痛を訴えて来院した。下顎右側智歯周囲炎をたびたび起こしていたが、4日前より顎下部の疼痛が増し、開口障害も発現したという。開口は1横指であり、右側顎下部の自発痛、圧痛は著しく、強い嚥下痛もみられた。初診時の顔貌写真(別冊午前No.9A)と顎下隙を開放し消炎手術を行っている写真(別冊午前No.9B)を別に示す。矢印で示す器具はどれか。
1: 破骨鉗子
2: 剝離剪刀
3: 眼科剪刀
4: モスキート鉗子
46歳の女性。歯周病の治療を希望して来院した。歯周基本治療および歯周外科処置を終了し、再評価検査を行った。この時の歯周組織検査結果(別冊午後No.6)および術後の口腔内写真(別冊午後No.7)を別に示す。次に行うのはどれか。
1: SPT
2: LDDS
3: 永久固定
4: メインテナンス
21トリソミーに伴う口腔症状はどれか。2つ選べ。
1: 大舌
2: 長頭
3: 狭口蓋
4: 小下顎
80歳の男性。家族から歯の付け根の白くなっているのが気になることを主訴として歯科訪問診療の依頼を受けた。進行性核上性麻痺により自宅療養中である。ADLは全介助、胃痩にて禁食状態であり、唾液誤嚥による反復性の誤嚥性肺炎に罹患している。患者のロ腔内写真(別冊午前No.16)を別に示す。 適切な口腔衛生管理はどれか、2つ選べ。
1: 洗口の指導
2: フッ化物塗布
3: 超音波スケーラーの使用
4: 家族への歯面清掃法の指導
54歳の男性。上顎右側第一大臼歯の拍動性の疼痛を主訴として来院した。急性化膿性根尖性歯周炎と診断され、感染根管治療が行われたところ、多量の排膿と出血が認められた。処置中の口腔内写真(別冊午後No.8)を別に示す。処置後に行う仮封の方法で考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: レジン系仮封材による単一仮封
2: サンダラック綿球による穿通仮封
3: カルボン酸系セメントによる単一仮封
4: ストッピングと酸化亜鉛ユージノールセメントによる二重仮封
7歳の女児。小学校での保健指導で担任から相談を受けた。女児は給食で口にした食物を詰め込むことが多くなり、何度か窒息しそうになったという。全身疾患は特に無い。口腔内写真(別冊午後No.20)を別に示す。 担任に対する適切な助言はどれか。2つ選べ。
1: ペースト食に変更したほうが良いです。
2: 摂食嚥下の専門外来を受診すると良いです。
3: 歯科医院で子供用の入れ歯を作ると良いです。
4: 前歯が生えるまで食物を小さくして食べると良いです。
65歳の男性。下顎右側第一大臼歯の疼痛を主訴として来院した。既往歴として慢性閉塞性肺疾患があるという。急性化膿性歯髄炎と診断され、局所麻酔下にて抜髄が行われることになった。処置中に患者に装着した機器の写真(別冊午後No.17)を別に示す。測定しているのはどれか。2つ選べ。
1: 脈拍
2: 脈圧
3: 収縮期血圧
4: 経皮的動脈血酸素飽和度
51歳の男性。上顎左側側切歯に対し慢性根尖性歯周炎の診断のもと、根管治療を繰り返していたが、根管からの滲出液が止まらないことから外科的処置を行うことになった。術中の写真(別冊午後No.5)を別に示す。この処置はどれか。 別冊 午後 No.5写真
1: 膿瘍切開
2: 根尖搔爬術
3: 根尖切除術
4: ヘミセクション
3歳児歯科健康診査の受診者10名の結果を表に示す。う蝕罹患型A型の割合はどれか。
1: 10%
2: 20%
3: 30%
4: 40%
次の文を読み、〔問題 20〕、〔問題 21〕に答えよ。60歳の男性。 1週前に左側舌縁部の状態が周囲とは違うことに気付き来院した。 疼痛などの自覚症状はみられない。 主訴部位を丸で囲んだ写真(別冊午前No. 4)を 別に示す。 丸で囲んだ部位はどれか。1つ選べ。
1: 采状ヒダ
2: 舌下ヒダ
3: 有郭乳頭
4: 葉状乳頭
5歳の男児。外傷による歯の破折を主訴として来院した。上顎両側乳中切歯の抜歯を行うために浸潤麻酔を行うことになったが、号泣して体動がある。 注射筒を受け渡す経路を図の①~④に示す。 適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
19歳の女性。ブラッシング時の疼痛を主訴として来院した。2年前から気付いていたが放置していたという。既往歴にてんかんがあり、投薬を受けている。初診時の口腔内写真(別冊午前No.7)を別に示す。 考えられる対応で、まず行うのはどれか。
1: 歯肉の切除
2: 服用薬の中止
3: 抗菌薬の投与
4: プラークコントロール
60歳の男性。歯根の露出、冷水痛および義歯の不具合を訴えて来院した。口腔診査終了後に検査を行い、次の結果を得た。 刺激唾液分泌速度 0.3mL/min 総菌数 10⁷/mL S.mutans 菌数 10⁶/mL Candida 菌数 検出なし 歯肉出血(BOP) なし ポケットデプス 3mm以下 この結果から考えられるのはどれか。
1: 口腔乾燥
2: 味覚障害
3: 重度歯周炎
4: 義歯の清掃不良
26歳の女性。下顎前歯部の違和感を主訴として来院した。2か月前に気付いたが、痛みがないため放置していたところ、徐々に大きくなってきたという。現在妊娠16週であり、全身疾患はない。口腔内写真(別冊午前No.17)を別に示す。患者への説明として適功なのはどれか。1つ選べ。
1: 間食は避けて下さい。
2: 出産後はさらに大きくなります。
3: 症状に変化があっても様子をみてください。
4: ていねいなブラッシングを心がけてください。