1歳1か月の男児の母親へ摂食に関する指導を行うことになった。男児の現在の状態を以下に示す。 ・上下左右乳切歯〈8本〉が萌出している。 ・バナナなどの離乳食を手でつかんで、ロに押し込むようにしている。 ・舌を上下、左右に動かして、押しつぶすように食べている。 ・水分をコップでー口ずつ飲んでいる。 指導で適切なのはどれか、2つ選べ。
1: 一口量を覚えさせていく
2: 平らなスプーンを使用させる
3: 手づかみで食べさせないようにする
4: やわらかなものを前歯でかみ取らせる
1歳8か月の男児。1歳6か月児健康診査に訪れた。歯科健康診査後に歯科保健指導を行うことになった。指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 母乳の中止
2: 仕上げ磨きの実施
3: 決められた時間に間食を提供
4: ジュースからスポーツドリンクへ変更
離乳初期の食事の与え方で正しいのはどれか。
1: 水分は流し入れるようにする。
2: 小さくて浅いスプーンを使用する。
3: スプーンは舌中央より奥に入れる。
4: 乳児の上体は床に対して約30度に支える。
乳幼児期と保健管理の組合せで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 7〜8か月ーーー口の中を触れることに慣れさせる。
2: 1歳6か月ーーー指しゃぷりの習慣をやめさせる。
3: 3歲ーーー日常の歯磨きが自立する。
4: 5歲ーーー食生活を含めた口腔管理が必要になる。
保護者に離乳食の講話をすることになった。用意した離乳食の写真(別冊午後No.19)を別に示す。講話の内容で適切なのはどれか。
1: 離乳開始はこの形状から始めてください。
2: 歯ぐきですりつぶせる時にはこの食事形態です。
3: 手づかみが始まったらこの食材を始めてください。
4: 舌で押しつぶせるようになったら食べさせましょう。
3歳の男児。食事が上手に食べられないことを主訴として来院した。 出生時に脳性麻痺と診断され、現在日常生活は全介助であるという。口腔内診査の結果、歯列咬合に異常はないが、噛みしめが非常に強かった。保護者が持参した患児用に購入した食具の写真(別冊午前No.24)を別に示す。①と④はシリコーン製、②と③は金属製である。 保護者に勧めるのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
6か月の乳児。保育園で保護者を対象とした歯科保健指導で口腔清掃方法について質問を受けた。保護者は口腔清掃をまだ何もしていないという。全身疾患や口腔粘膜の異常はない。口腔内写真(別冊午前No.21)を別に示す。 適切な助言はどれか。2選べ。
1: 就寝前に歯ブラシで磨いてください。
2: 小さいなおもちゃをしゃぶらせましょう。
3: ガーゼで汚れを拭う準備を始めましょう。
4: 指で口の中を触れることに慣れさせましょう。
生後10か月で離乳後期に入った乳児への食事指導で適切なのはどれか。1つ選べ。
1: 濃い味つけに慣れさせる。
2: 母乳から人工乳へ切替える。
3: 1日3回の食事を定着させる。
4: 弾力の強い食品を食べさせる。
乳児型嚥下について正しいのはどれか。1つ選べ。
1: 3歳頃消失する。
2: 上下顎が接触する。
3: 舌は蠕動様運動する。
4: 舌尖は口蓋に固定する。
6か月の乳児で、保護者の情報から発達の遅れが推測されるのはどれか。
1: 首が座らない。
2: 歯が生えてこない。
3: はいはいができない。
4: つかまり立ちができない。
7歳の女児。小学校での保健指導で担任から相談を受けた。女児は給食で口にした食物を詰め込むことが多くなり、何度か窒息しそうになったという。全身疾患は特に無い。口腔内写真(別冊午後No.20)を別に示す。 担任に対する適切な助言はどれか。2つ選べ。
1: ペースト食に変更したほうが良いです。
2: 摂食嚥下の専門外来を受診すると良いです。
3: 歯科医院で子供用の入れ歯を作ると良いです。
4: 前歯が生えるまで食物を小さくして食べると良いです。
1歳8か月の男児。町の保健センターで実施している歯科健康診査のため母親と訪れた。全身的な異常は認められない。質問票と歯科健康診査結果の一部を示す。プラッシング指導に加えて行うべき歯科保健指導はどれか。2つ選べ。
1: 1日4回の間食を指導する。
2: 哺乳ビンの使用を中止させる。
3: フッ化物の歯面塗布を勧める。
4: 未萌出歯のエックス線検査を勧める。
3歳の男児の保護者へ食生活指導を行うこととなった。ある日の男児の食事記録を示す。 指導内客で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 手づかみ食べを基本にする。
2: 間食の回数と量を制限する。
3: 朝昼夕の食事を基本に改善する。
4: 飲料をスポーツドリンクに変更する。
保育所より依頼され、幼児の保護者へ間食指導を行うこととなった。指導に用いる図を示す。図から説明できる歯科保健指導の内容で適切なのはどれか。
1: 回数を減らす。
2: 時間を決める。
3: 粘着性食品を控える。
4: 非発酵性糖質の食品を選ぶ。
3歳の男児。脳性麻痺があり食事の際に過開口になり、スプーンを咬んだり、食べこぼしもみられる。まず獲得すべき摂食機能はどれか。
1: 捕食機能
2: 自食機能
3: 押しつぶし機能
4: すりつぶし機能
乳児の保護者に対する適切な口腔保健指導はどれか。2つ選べ。
1: 授乳方法
2: 口腔習癖の指導
3: フッ化物洗口の推奨
4: 乳歯の萌出時期の説明
3歳6か月の男児。3歳児歯科健康診査で軟組織異常の指摘を受けて来院した。上唇を上方に牽引した初診時の口腔内写真(別冊午前 No.15)を別に示す。 今後注意すべきことはどれか。
1: 開口障害
2: 嚥下障害
3: 構音障害
4: 永久歯萌出時の位置異常
8歳の男児。口唇の乾燥を主訴として来院した。日頃から口を開いたままでいることが多いが鼻咽腔疾患は認められず、嚥下機能に問題はないという。初診時の側貌写真(別冊午後 No.30)を別に示す。歯科保健指導の内容はどれか。2つ選べ。
1: 姿勢の調整
2: 軟食の推奨
3: 口輪筋の訓練
4: 鼻呼吸の促進
次の文を読み、〔問題 88〕、〔問題 89〕 に答えよ。 小児が保護者とともに歯科健康診査に訪れた。母子健康手帳の「保護者の記録」の一部を図に示す。 この「保護者の記録」に該当する年齢はどれか。
1: 6~7か月
2: 1歳0か月
3: 1歳6か月
4: 3歳0か月
8歳の女児。冷たいものがしみることを主訴として来院した。3年前に自閉スペクトラム症と診断されている。う蝕の治療を行うことになった。診療時の対応はどれか。2つ選べ。
1: 保護者の同伴
2: 幼児言葉の使用
3: 大きな声での話しかけ
4: 必要に応じたイヤーマフの着用