55歳の男性。歯科治療を希望して来院した。脳出血の既往がある。来院時の歩行状態の写真(別冊午後No.40)を別に示す。歯科医師よりチェアまでの誘導を指示された。注意するのはどれか。2つ選べ。
1: 右側より介助を行う。
2: 患者の歩行速度に合わせて誘導する。
3: 可能な限り自力でチェアに座ってもらう。
4: 体位調整のためチェアの左側に枕等を置く。
44歳の女性。歯周治療終了後、3か月後のSPTで来院した。歯周組織検査の結果を図に示す。検査後に行うのはどれか。2つ選べ。
1: SRP
2: 歯面研磨
3: 歯周ポケット掻爬
4: 歯根面へのフッ化物塗布
30歳の女性。上顎臼歯部の歯内治療後の歯冠補綴治療を希望して来院した。CAD/CAM冠による治療を行うことになった。装置設計時の写真(別冊午前 No.10A)と完成時の写真(別冊午前 No.10B)を別に示す。AからBへの製作過程で行われるのはどれか。1つ選べ。
1: 築盛法
2: 鋳造法
3: 筆積み法
4: 切削加工法
48歳の女性。歯肉からの出血を主訴として来院した。初診時医療面接での会話を示す。 下線部分で「開かれた質問」はどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
63歳の女性。歯の動播を主訴として来院した。初診時のエックス線写真(別冊午前 No.23)を別に示す。リスクと疑われる疾患はどれか。1つ選べ。
1: 心内膜炎
2: 2型糖尿病
3: 慢性閉塞性肺疾患
4: 特発性血小板減少性紫斑病
45歳の女性。舌の異常に気付き来院した。3か月前に気付いたが痛みがないため放置していたという。白板症と診断された。口腔内写真(別冊午前No.16)を別に示す。臨床的特徴はどれか。1つ選べ。
1: 出血をともなう。
2: 潰瘍形成がみられることが多い。
3: 擦過しても容易に除去できない。
4: 周囲組織との境界が不規則で不明瞭である。
27歳の女性。市町村保健センターの妊婦歯科健康診査で歯肉炎を指摘され、歯科医院を受診した。検査の結果、妊娠時の歯肉炎と診断された。現在、妊娠10週で、つわりはない。 口腔衛生管理で伝える内容はどれか。
1: 出産してから処置を始めましょう。
2: 炎症症状の改善のため抗菌薬を服用しましょう。
3: 歯ぐきに麻酔して汚れを完全に取り除きましょう。
4: 歯肉炎の原因であるプラーク除去のためしっかり磨きましょう。
45歳の女性。右側頬粘膜部の痛みを主訴として来院した。2週間前に頬粘膜の異常に気付き、接触痛を自覚するようになったという。両側の頬粘膜部に網状の白色病変を認めた。口腔内写真(別冊午後No.18)を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 天疱瘡
2: 帯状疱疹
3: 扁平苔癬
4: ヘルパンギーナ
歯科医師から軟化象牙質除去の準備を行うよう指示があった。回転切削具の写真(別冊午後 No.45)を別に示す。 使用するのはどれか。1つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
16歳の女子。上顎前歯部の審美障害を主訴として来院した。診査の結果、エナメル質に限局したう蝕と診断された。コンポジットレジン修復を行うことになったが、患者は重度の歯科恐怖症であり、特にタービンの音には敏感に反応するという。Er:YAGレーザーを用いて治療することになった。 治療前に行うのはどれか。2つ選べ。
1: 換気を確認する。
2: 診療室を暗くする。
3: 酸素吸入器を準備する。
4: 保護用ゴーグルを準備する。
5歳の女児。歯並びが気になることを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊午後No.12)を別に示す。 矢印で示す空隙ができる原因はどれか。
1: 乳歯の先天欠如
2: 顎骨の成長発育
3: 対顎乳犬歯との咬合
4: 下唇小帯の異常発育
第二小臼歯にコンポジットレジン修復を行うこととなった。処置時の口陸内写真(別冊午前 No.4)を別に示す。矢印で示す器材の使用目的はどれか。2つ選べ。
1: 接触点の回復
2: 小窩裂溝の形成
3: 隣接面の形態付与
4: 辺縁隆線の形態付与
80歳の男性。家族からの依頼で、在宅で口腔衛生管理を行うことになった。口腔内写真(別冊午後No.31)を別に示す。まず、①保湿剤で剥離上皮を湿潤させ、②乾いたスポンジブラシを使用して除去した。その際に、③口蓋の手前から奥にむかって、④スポンジブラシの脇腹を回転させながら動かした。下線部分で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
10歳の女児。保護者から奥歯が上手に磨けないことを主訴として来院した。出生時から脳性麻痺の診断があり、日常生活は全介助で、緊張すると噛みしめてしまうという。歯科医師の診察でう蝕はなかったが、歯頸部に歯垢が付着していた。初診時の写真(別冊午後No.23)を別に示す。口腔衛生管理で保護者へ説明するのはどれか。2つ選べ。
1: 本人に口唇閉鎖を促すよう説明する。
2: 清掃時に用いる開口保持器具を紹介する。
3: 歯科医院での定期管理の必要性を説明する。
4: う蝕がないので適切に磨けていることを伝える。
次の文を読み、〔問題 65〕、〔問題 66〕に答えよ。 45歳の男性。口臭とブラッシング時の出血を主訴として来院した。ペースメーカーを装着している。初診時の口腔内写真(別冊午後No.15)を別に示す。 別冊 午後 No.15写真 この日に行う適切な検査順序はどれか。 ① BOP ② 歯の動揺度 ③ O Leary の PCR ④ プロービングデプス
1: ③→④→②→①
2: ④→①→②→③
3: ②→①→④→③
4: ①→②→③→④
急性化膿性根尖性歯周炎の治療前に抗菌薬の投与で予防できるのはどれか。1つ選べ。
1: 認知症
2: 骨粗鬆症
3: 心内膜炎
4: 関節リウマチ
35歳の女性。歯の変色を主訴として来院した。歯の萌出直後から気付いていたが放置していたという。初診時の口腔内写真(別冊午後No.3)を別に示す。 考えられるのはどれか。
1: 色素沈着
2: 歯髄壊死
3: 抗菌薬の副作用
4: フッ化物の過剰摂取
45歳の男性。下顎第一大臼歯の全部金属冠の印象採得を行うことになった。圧排糸を用いて歯肉排除を行うよう歯科医師から指示された。 正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 支台歯の歯頸部全周より数mm短いものを使用する。
2: 硫酸アルミニウムを浸透させる。
3: ジンパッカーで歯肉溝に挿入する。
4: 探針で取り出す。
3歳6か月の男児。3歳児歯科健康診査で軟組織異常の指摘を受けて来院した。上唇を上方に牽引した初診時の口腔内写真(別冊午前 No.15)を別に示す。 今後注意すべきことはどれか。
1: 開口障害
2: 嚥下障害
3: 構音障害
4: 永久歯萌出時の位置異常
6歳の男児。矯正歯科治療中である。上顎前方牽引装置装着時の指導を行うことになった。口腔外装置の写真(別冊午前No.13A)、口腔内装置の写真(別冊午前No.13B)及び口腔内写真(別冊午前No.13C)を別に示す。 男児への指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: スクラビング法を指導する。
2: 辺縁性歯周炎について説明する。
3: 歯間ブラシの使い方を指導する。
4: 口腔内装置は外して歯を刷掃するよう指導する。