脳性麻痺患者の口腔所見で留意しなければならないのはどれか。2つ選べ。
1: 咬耗
2: 過剰歯
3: 狭窄歯列
4: 口唇口蓋裂
2歳児における咀嚼機能の獲得不全の原因として考えられるのはどれか。 2つ選べ。
1: 先天性歯
2: 口腔の習癖
3: 母乳摂取の遷延
4: 中枢神経系の疾患
重度脳性麻痺の患児で成長しても消失しない原始反射はどれか。2つ選べ。
1: 咬反射
2: 驚愕反射
3: 捕捉反射
4: 口唇探索反射
8歳の男児。う蝕治療のため来院した。アテトーゼ型脳性麻痺のため、不随意運動と強いかみしめにより開口が得られず、開口器を使用することになった。適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 臼歯部に咬ませる。
2: 最大開口位で保持する。
3: 保護者の同意を得てから装着する。
4: 肘と膝をまっすぐに伸ばしてから抑制する。
5歳の男児。前歯で食物が噛みにくいことを訴えて来院した。全身疾患は認められず、う蝕の治療は終了している。咬合時の口腔内写真(別冊午前No.16)を別に示す。 咬合異常の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 頬杖
2: 吸指癖
3: 舌突出癖
4: 歯ぎしり
3歳の男児。食事が上手に食べられないことを主訴として来院した。 出生時に脳性麻痺と診断され、現在日常生活は全介助であるという。口腔内診査の結果、歯列咬合に異常はないが、噛みしめが非常に強かった。保護者が持参した患児用に購入した食具の写真(別冊午前No.24)を別に示す。①と④はシリコーン製、②と③は金属製である。 保護者に勧めるのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
唇顎口蓋裂児にみられる特徴はどれか。2つ選べ。
1: 溝状舌
2: 上顎劣成長
3: 鼻咽腔閉鎖不全
4: 下顎の歯列不正
3歳の男児。脳性麻痺があり食事の際に過開口になり、スプーンを咬んだり、食べこぼしもみられる。まず獲得すべき摂食機能はどれか。
1: 捕食機能
2: 自食機能
3: 押しつぶし機能
4: すりつぶし機能
8歳の女児。脳性麻痺と診断されている。摂食嚥下障害を主訴として来院した。診察の結果、呼吸と嚥下機能の協調不全による誤嚥や窒息の危険性があり、過開口、咬反射、丸飲み込み及び食べこぼし等の症状がみられた。摂食機能療法を行うにあたり必要な対策はどれか。2つ選べ。
1: 食形態の確認をする。
2: 安定した摂食姿勢を確保する。
3: 食前にアイスマッサージをする。
4: 摂食中は血圧のモニタリングを行う。
7歳の男児。歯の生え方が気になることを訴えて来院した。口腔内写真(別冊午前 No.16)を別に示す。原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 吸指癖
2: 埋伏過剰歯
3: 上唇小帯付着異常
4: 側切歯の先天欠如
顎関節症の主な症状はどれか。2つ選べ。
1: 咬耗
2: 開口障害
3: 耳前部の腫脹
4: 咀嚼筋の疼痛
非協力児や体動のある障害児者の歯科治療で開口器を使用するとき、留意すべき偶発症はどれか。2つ選べ。
1: 歯の外傷
2: 過呼吸発作
3: 口唇の挫傷
4: 唾液の分泌障害
10歳の女児。前歯で食物を咬み切れないことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊午前 No.19)を別に示す。原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 咬唇癖
2: 舌突出癖
3: 小帯の異常
4: 乳歯の早期喪失
下顎埋伏智歯の抜去時に起こり得る局所的偶発症はどれか。2つ選べ。
1: 閉口障害
2: 抜去歯の誤飲
3: 局所麻酔薬中毒
4: オトガイ部の知覚麻痺
片側性顔面神経麻痺の患者に観察される口腔状態で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 食物残渣が健側に多く残る。
2: 口蓋垂が健側に偏位している。
3: 大きく開口したとき下顎が健側に偏位する。
4: 「イー」としたとき麻痺側の口唇の健側に引かれる。
11歳の男児。脳性麻痺の診断を受けている。家族が口腔清掃をしている写真(別冊午前 No.22)を別に示す。矢印で示す器具の使用目的はどれか。2つ選べ。
1: 防湿
2: 開口保持
3: 視野確保
4: 舌突出防止
乳歯の外傷で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 男児より女児に多い。
2: 上顎より下に多い。
3: 乳中切歯が最も多い。
4: 破折よりも転位や脱臼が多い。
9歳の男児。未処置歯が多数あり、歯垢の付着が著明で歯肉に腫脹と出血がみられる。髪や服装も異臭がするほど明らかに不潔である。また極端に痩せている。歯や粘膜の損傷や身体のアザなどは認められないが、母親の男児に対する拒絶的な態度がしばしばみられる。疑われるのはどれか。2つ選べ。
1: 性的虐待
2: 心理的虐待
3: 身体的虐待
4: ネグレクト