75歳の男性。義歯の不適合を訴えて来院した。3か月前に左側大脳に梗塞を発症し、現在車椅子を利用しながら療養生活を送っている。この時期の脳梗塞の症状として特徴的なのはどれか、2つ選べ。
1: 右片麻痺
2: 不正咬合
3: 言語障害
4: チアノーゼ
56歳の女性。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。1週前より症状が継続しているという。歯周組織検査結果の一部を表に示す。得られた情報はどれか。2つ選べ。
1: 歯槽骨吸収が存在する。
2: 頬舌方向へ0.6mm程度動く。
3: 歯肉退縮幅は1~2mmである。
4: 根分岐部の組織破壊は歯冠幅径の1/3である。
70歳の女性。中等度の歯周疾患で、歯周治療を開始することになった。糖尿病で服薬治療を受けている。 SRPで注意すべきことはどれか。2つ選べ。
1: 感染
2: 低血糖発作
3: 多量出血によるショック
4: 消毒薬によるアレルギー
平成23年歯科疾患実態調査の65~69歳と70~74歳の歯の状態を図に示す。③はどれか。
1: 健全歯
2: 未処置歯
3: 処置歯
4: 喪失歯
27歳の女性。歯を白くしたいとの希望で来院した。歯科医師の指示のもとで漂白処置を行うことになった。処置中の口腔内写真(別冊午前 No.39) を別に示す。 続いて行うのはどれか。1つ選べ。
1: 光照射
2: 歯面清掃
3: 漂白剤の塗布
4: 知覚過敏の有無の確認
45歳の女性。下顎前歯の痛みを主訴として来院した。昨夜から激しい拍動性疼痛と温熱痛があるという。初診時の口腔内写真(別冊午後No.7A)、エックス線写真(別冊午後No.7B)を別に示す。考えられる対応はどれか。2つ選べ。
1: SRP
2: LDDS
3: 咬合調整
4: 麻酔抜髄
53歳の女性。初診時の会話を以下に示す。 歯科衛生士:今日はどういったことで来院されましたか。 患者:左下の歯肉が痛むので。 歯科衛生士:いつ頃から痛みましたか。 患者:今回は、昨晩の夕食時です。実は、半年ぐらい前から時々痛むことがありました。 歯科衛生士:それは、ずいぷん我慢なさったのですね。 どういう時に痛みますか。思い当たることはありますか。 患者:食べた物の影響ではないと思います。忙しくて疲れがたまってくると噛んだ時に痛むようになった気がします。 歯科衛生士:なるほど体の疲れと関係があるかもしれないということですね。その時の生活状況をもう少ししくお話しいただけますか。 コミュニケーション技法で焦点化(フォーカシング)の部分はどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
1歳6か月の男児。歯肉からの出血を訴えて来院した。2日前から39℃の発熱があるという。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.9)を別に示す。原因として考えられるのはどれか。 別冊 午後 No.9写真
1: 歯肉線維腫症
2: 小帯の付着異常
3: 根尖病巣の存在
4: 単純ヘルペスウイルスの感染
54歳の男性。上顎右側第一大臼歯の拍動性の疼痛を主訴として来院した。急性化膿性根尖性歯周炎と診断され、感染根管治療が行われたところ、多量の排膿と出血が認められた。処置中の口腔内写真(別冊午後No.8)を別に示す。処置後に行う仮封の方法で考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: レジン系仮封材による単一仮封
2: サンダラック綿球による穿通仮封
3: カルボン酸系セメントによる単一仮封
4: ストッピングと酸化亜鉛ユージノールセメントによる二重仮封
30歳の女性。定期健康診査を目的として来院した。初診時の歯垢染色後の写真(別冊午後 No.28)を別に示す。この歯のPHPスコアはどれか。1つ選べ。
1: 0
2: 1
3: 2
4: 3
40歳の男性。6か月に一度の定期歯科健診のため来院した。通院開始から3年間、喫煙による悪影響と、禁煙のメリットについて説明してきた。今回初めて禁煙を考え、1か月以内に開始したいという。現在は、1日20本吸っており、20年間の喫煙経験がある。 この男性への禁煙支援で適切でないのはどれか。
1: 禁煙開始日を決定させる。
2: 喫煙関連品の処分を勧める。
3: タバコによる歯面の着色を除去する。
4: ニコチン濃度の低いタバコを紹介する。
37歳の男性。口臭を主訴として来院した。歯科医師より歯科保健指導を行うよう指示を受けた。歯科衛生士業務記録の一部を以下に示す。 ・歯磨きは、朝晩2回している。 ・歯巻きの方法は、習ったことがない。 ・舌清掃は行ったことがない。 ・ブラーク付着PlI1.5 ・口蓋側歯肉にテンションリッジがみられた。 ・6年前に禁煙した。 ・BMI30 ・官能試験2 質問で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 熱いものをよく食べますか。
2: どのような時に口臭が気になりますか。
3: いびきをかくと家族から指摘されますか。
4: 仕事中にくいしばりをしていることがありますか。
40歳の男性。友人より歯の色を指摘され来院した。歯が生えかわった時から色が変わっていたという。これまで歯科治療の医応はなく、う蝕はみられなかった。口腔内写真(別冊午後 No.4)を別に示す。適切と考えられる処置はどれか。1つ選べ。
1: 歯面研磨
2: オフィスブリーチング
3: ラミネートべニア修復
4: グラスアイオノマー修復
15歳の男子。う蝕治療を希望して来院した。デュシェンヌ型筋ジストロフィーで歩行困難である。この疾患の口腔内の特徴はどれか。2つ選べ。
1: 開咬
2: 巨舌
3: 過剰歯
4: 歯列弓狭窄
68歳の男性。口腔乾燥を訴えて来院した。シェーグレン症候群が疑われたため、検査を行うこととなった。適切でない検査はどれか。
1: 血液検査
2: 唾液緩衝能検査
3: 唾液腺造影検査
4: 刺激時唾液分泌量検査
63歳の男性。上顎前歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。歯周基本治療後の口腔内写真(別冊午後 No.5A)、エックス線写真(別冊午後 No.5B)および歯周組織検査結果の一部(別冊午後 No.6)を別に示す。次に行うと考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 歯肉切除術
2: フラップ手術
3: 歯肉結合組織移植術
4: 歯肉弁根尖側移動術
35歳の女性。下顎右側の疼痛を主訴として来院した。1週前から大臼歯部の疼痛を自覚していたが、昨夜は疼痛が増強して眠れず、現在まで38.5°Cの発熱があるという。検査を行っている写真(別冊午前 No.16)を別に示す。 この検査で把握できるのはどれか。1つ選べ。
1: 骨瘻孔
2: 腐骨分離
3: 下歯槽神経の知覚鈍麻
4: 多数歯の打診痛(弓倉症状)
55歳の男性。歯科治療を希望して来院した。脳出血の既往がある。来院時の歩行状態の写真(別冊午後No.40)を別に示す。歯科医師よりチェアまでの誘導を指示された。注意するのはどれか。2つ選べ。
1: 右側より介助を行う。
2: 患者の歩行速度に合わせて誘導する。
3: 可能な限り自力でチェアに座ってもらう。
4: 体位調整のためチェアの左側に枕等を置く。
41歳の男性。口蓋の異常を主訴として来院した。2年前から異常に気付いていたが、痛みがないため放置していたところ、少しずつ大きくなってきたという。触診による圧痛や硬結はみられなかった。診察の結果、乳頭腫と診断された。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.17)を別に示す。 この特徴はどれか。2つ選べ。
1: 悪性腫瘍である。
2: 上皮性腫瘍である。
3: 潰瘍を形成している。
4: ウイルスの関与もある。
70歳の女性。3年前から心臓ペースメーカーを装着している。転倒による上顎前歯の破折を訴えて来院した。歯科医師に検査の準備を指示された。適切でないのはどれか。
1: 温度診
2: 動揺度測定
3: 歯髄電気診
4: エックス線検査