8か月の乳児。保護者が離乳食を与えている様子を観察した。 ①丸み(くぼみ)のあるスプーンに離乳食を一口分とり、②舌前方にスプーンをあて、③上唇が閉じるのを待って、離乳食を④上顎にこすりつけながらスプーンを引き上げている。 下線部で不適切なのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
35歳の男性。定期健康診査で来院した。①冷たいものを食べると歯がしみるといっており、口腔を観察すると、②歯肉に退縮がみられた。③歯は朝食後と就寝前に磨いているという。いつものように磨いてもらうと、④歯ブラシを大きく横に動かしていた。Oデータはどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
25歳の女性。健康相談会場で、上顎前歯の形態異常を相談された。口腔内を観察したところ、前歯部に歯の損耗(Tooth wear)がみられた。う蝕は認められなかった。原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 口呼吸
2: 歯ぎしり
3: 抗菌薬の服用
4: 管楽器の演奏
64歳の女性。口を閉じることができないと訴えて来院した。食事中に突然咬めなくなったという。左側顎関節脱臼と診断され徒手整復を行うことになった。エックス線写真(別冊午後No.10)を別に示す。下顎頭を誘導する正しい方向はどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
乳児型嚥下について正しいのはどれか。1つ選べ。
1: 3歳頃消失する。
2: 上下顎が接触する。
3: 舌は蠕動様運動する。
4: 舌尖は口蓋に固定する。
77歳の男性。10か月前に脳出血を発症した。摂食・嚥下障害がみられた。患者の口腔内写真(別冊午後 No.13)を示す。障害されている摂食・嚥下の過程はどれか。
1: 先行期
2: 準備期
3: 咽頭期
4: 食道期
14歳の女子。歯並びが悪いことを訴えて来院した。初診時の口腔内写真(別冊午後No.11A、B、C)を別に示す。上顎右側犬歯の位置異常はどれか。2つ選べ。
1: 低位
2: 遠心傾斜
3: 唇側転位
4: 交叉咬合
6歳の男児。矯正歯科治療中である。上顎前方牽引装置装着時の指導を行うことになった。口腔外装置の写真(別冊午前No.13A)、口腔内装置の写真(別冊午前No.13B)及び口腔内写真(別冊午前No.13C)を別に示す。 男児への指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: スクラビング法を指導する。
2: 辺縁性歯周炎について説明する。
3: 歯間ブラシの使い方を指導する。
4: 口腔内装置は外して歯を刷掃するよう指導する。
71歳の男性。脳梗塞の既往があり、口腔機能の評価をしたところ舌突出時に偏位が認められた。口腔内写真(別冊午前 No.22)を別に示す。 舌の偏位の原因となる神経はどれか。1つ選べ。
1: 顔面神経
2: 三叉神経
3: 舌下神経
4: 迷走神経
2歳児における咀嚼機能の獲得不全の原因として考えられるのはどれか。 2つ選べ。
1: 先天性歯
2: 口腔の習癖
3: 母乳摂取の遷延
4: 中枢神経系の疾患
口腔機能訓練時の写真(別冊午前No.33)を別に示す。 この訓練はどれか。2つ選べ。
1: 開口訓練
2: 咳嗽訓練
3: 筋機能訓練
4: ROM(可動域)訓練
離乳期に摂食嚥下機能を獲得する段階の特徴的な動きを示す。①口唇を随意に閉鎖する。②左右対称に口角を引く。③左右非対称に口角を引く。④嚥下時に下唇が内転する。成長に伴い観察される順序はどれか。
1: ①→④→②→③
2: ①→④→③→②
3: ④→①→②→③
4: ④→①→③→②
68歳の男性。口腔乾燥を訴えて来院した。シェーグレン症候群が疑われたため、検査を行うこととなった。適切でない検査はどれか。
1: 血液検査
2: 唾液緩衝能検査
3: 唾液腺造影検査
4: 刺激時唾液分泌量検査
次の文を読み、〔問題 85〕、〔問題86〕に答えよ。 9歳の女児。定期健康診査を希望して来院した。歯科保健指導を行うにあたり、2色性の歯垢染色剤を用いて染め出した。染め出し後の口腔内写真(別冊午後 No.20)を別に示す。 この女児へ指導する適切な口腔清掃法はどれか。2つ選べ。
1: バス改良法
2: チャーターズ法
3: スクラビング法
4: 1歯ずつの縦磨き法
A幼稚園では「健康な子供を育てるための勉強会」を保護者対象に行っている。歯科保健について30分間の講話を依頼された。内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 口呼吸による弊害
2: 第二大臼歯のう蝕予防
3: ショ糖とう蝕との関係
4: 側方歯群の交換と歯列不正
76歳の男性。咀嚼困難のため訪問診療を依頼された。要介護度4で在宅療養中である。口腔周囲に触れるとくいしばりが強くなるため、診療に支障がある。最初に行うのはどれか。1つ選べ。
1: 脱感作療法
2: 冷圧刺激法
3: 筋刺激訓練法
4: 軟口蓋挙上訓練法
3歳7か月の男児。3歳児歯科健康診査の受診に保護者と訪れた。う蝕罹患型はA型で、歯列咬合に異常はなく、清掃不良「有」の判定であった。1歳6か月児歯科健康診査時では0₂の判定を受けていたが、歯科医院の受診はしていなかったという。 事後措置で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 小児科の受診を勧める。
2: 歯の清掃方法を指導する。
3: 虐待が疑われるので児童相談所へ通報する。
4: 歯科医院でう蝕の治療を受けるよう指導する。
5歳の男児。上顎右側第二乳臼歯の多歯面う蝕に対し、既製乳歯冠修復を行うことにした。既製乳歯冠修復を試適していたところ、口腔内に落下させた。直ちに行うのはどれか。
1: 上半身を起こす。
2: 顔を横に向かせる。
3: ハイムリック法を実施する。
4: バキュームを口腔内に挿入する。
口腔内装置の写真(別冊午前No. 15)を別に示す。 適応症はどれか。
1: 舌挙上不全
2: 食塊形成不全
3: 口唇閉鎖不全
4: 軟口蓋挙上不全
1歳1か月の男児の母親へ摂食に関する指導を行うことになった。男児の現在の状態を以下に示す。 ・上下左右乳切歯〈8本〉が萌出している。 ・バナナなどの離乳食を手でつかんで、ロに押し込むようにしている。 ・舌を上下、左右に動かして、押しつぶすように食べている。 ・水分をコップでー口ずつ飲んでいる。 指導で適切なのはどれか、2つ選べ。
1: 一口量を覚えさせていく
2: 平らなスプーンを使用させる
3: 手づかみで食べさせないようにする
4: やわらかなものを前歯でかみ取らせる