78歳の女性。食事や排泄は車椅子に移乗して行えるが、一日中ベッドで過ごす事が多い。着替え、入浴などにおいても介助が必要である。この女性の「障害高齢者の日常生活自立度判定」のランクはどれか。
1: B1
2: B2
3: C1
4: C2
85歳の女性。脳出血のため入院中である。歯科衛生士が口腔健康管理を実施することになった。患者の状態は、目を閉じており普通の呼びかけでは開眼せず、大きな声で刺激すると覚醒した。JCSはどれか。1つ選べ。
1: Ⅰ-1
2: Ⅰ-2
3: II-20
4: III-100
34歳の女性。むせることを主訴として保護者と来院した。脳性麻痺との診断があり、幼少期から刻み食を食べていたが、2か月前からむせるという。口腔内に特に病変はない。食事の評価の写真(別冊午後No.19)を別に示す。 矢印が示す検査でわかるのはどれか。2つ選べ。
1: 誤嚥
2: 咀嚼
3: 嚥下音
4: 食塊残留
80歳の女性。大腿骨頸部骨折にて入院していたが、病状と栄養が改善したため、介護保険施設に再入所した。食欲があり、現在歯数は24歯、RSSTは5回、食事中は口唇閉鎖し、こぼすことなく摂取している。再入所後の食形態の写真(別冊午前No.23)を別に示す。食生活指導で改善することが望ましいのはどれか。2つ選べ。
1: 水分にとろみをつける。
2: コップを用いて自立摂取してもらう。
3: ペースト食を維持することが推奨される。
4: 本人の体調をみて、食形態を段階的に上げていく。
73歳の男性。1年前に脳卒中を発症したという。退院後、食事がうまくいかないということで特殊な調整を行った上題の義歯を製作した。義歯の写真(別冊午後 No.42A)と、入居している施設で提供可能な食事の写真(別冊午後 No.42B)を別に示す。 適切な食形態はどれか。1つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
88歳の女性。歯科訪問診療の依頼を受けた。食後、ブラッシングのため洗面台に向かっている写真(別冊午後 No.14)を別に示す。障害高齢者日常生活自立度の判定基準のランクとして考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: ランクJ
2: ランクA
3: ランクB
4: ランクC
85歳の女性。食べこぼしが気になり来院した。2年前から関節リウマチの影響による手指関節機能低下と視力低下があり、ブラッシング能力が低下して口腔内環境が悪化しているという。適切な指導はどれか。2つ選べ。
1: 手鏡の使用
2: 口唇圧訓練
3: 歯間ブラシの使用
4: 定期的な歯科受診
8歳の女児。脳性麻痺と診断されている。摂食嚥下障害を主訴として来院した。診察の結果、呼吸と嚥下機能の協調不全による誤嚥や窒息の危険性があり、過開口、咬反射、丸飲み込み及び食べこぼし等の症状がみられた。摂食機能療法を行うにあたり必要な対策はどれか。2つ選べ。
1: 食形態の確認をする。
2: 安定した摂食姿勢を確保する。
3: 食前にアイスマッサージをする。
4: 摂食中は血圧のモニタリングを行う。
87歳の女性。食事量が減ってきたことを心配した家族から歯科訪問診療の依頼を受けた。食事中に食べこぼしが多いという。口腔機能に関する検査結果を表に示す。機能が低下していると考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 嚥下
2: 咀嚼
3: 口唇閉鎖
4: 唾液分泌
73歳の男性。心筋梗塞の開胸手術後1日目で、経鼻経管栄養と酸素投与を受けている。主治医と連携している歯科医師から口腔健康管理を依頼された。 適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 頭部を後屈させる。
2: 咳嗽反射を確認する。
3: 覚醒状態を確認する。
4: セミファーラ位で行う。
82歳の男性。右片麻痺があり、義歯の清掃が難しいという。口腔清掃自立度〈改訂BDR指標〉の評価を表に示す。男性への指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: うがいの練習
2: 口腔清掃習慣の確立
3: 義歯清掃用具の選択
4: ファーラ位での口腔清掃
65歳の男性。摂食嚥下障害を主訴として来院し、嚥下造影検査を行った。嚥下後の造影画像(別冊午前 No.4)を別に示す。考えられる症状はどれか。2つ選べ。
1: 咽頭残留
2: 口腔内残留
3: 鼻腔への逆流
4: 絞扼感(胸部のつかえ)
86歳の女性。介護保険施設に入所している。食事中に器の柄が虫に見えて気になって食事が進まないと相談を受けた。器の写真(別冊午後 No.21)を別に示す。原因として疑われるのはどれか。1つ選べ。
1: 脳血管型認知症
2: 前頭側頭型認知症
3: レビー小体型認知症
4: アルツハイマー型認知症
85歳の女性。定期健康診査を目的として来院した。散歩を日課としているが、半年前から、かかりつけの内科で処方された高血圧の薬を飲み忘れることが多くなったり、自宅での料理を失敗することが増えたという。食事や衣服の着替えは一人でできるという。障害高齢者の日常生活自立度判定はどれと考えられるか。1つ選べ。
1: ランク A
2: ランク B
3: ランク C
4: ランク J
68歳の女性。「①口の臭いが気になる」と訴え来院した。「②5年前に脳梗塞」を発症し、左半身は麻痺があるという。「③含嗽を指示すると問題なくできる。」「④口腔内全体にプラークと食物残渣の付着があり」、舌は乾燥して舌苔もみられる。歯肉は発赤・腫脹している。 客観的データはどれか。2つ選べ。
1: ①口の臭いが気になる
2: ②5年前に脳梗塞
3: ③含嗽を指示すると問題なくできる。
4: ④口腔内全体にプラークと食物残渣の付着があり
73歳の女性。食道癌の診断で術前化学療法を行うため、支持療法として周術期口腔衛生管理の依頼があった。化学療法は2クール実施される予定である。 化学療法後に起こりうる口腔内の有事事象はどれか。2つ選べ。
1: 舌の麻痺
2: 味覚の変化
3: 唾液分泌量の増加
4: 口腔粘膜炎による疼痛
72歳の女性。パーキンソン病による精神と身体の活動低下があるが介助自活は可能で、前屈姿勢の症状がみられる。咀嚼嚥下機能に異常は認められない。家族が食事の介助をしている写真(別冊午後No.18)を別に示す。 家族に対する適切な指導はどれか。2つ選べ。
1: なるべく患者自身で食べるように促す。
2: 介助者は前傾姿勢で見守るようにする。
3: 食べこぼしを防止するためにテーブルを離す。
4: 頸部を前屈する目的で食器を低い位置に置く。
85歳の男性。3年前に脳梗塞を起こし、後遺症として軽い左片麻痺がある。食事は楽しみにしており自分で食べるが、ペースが速い。一口量も多く、食事中にむせることがよくある。誤嚥を防ぐ対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 食形態はきざみ食にする。
2: 液体にはとろみをつける。
3: スプーンは小さいものを用いる。
4: 顎を上げて嚥下するように姿勢を整える。
□に入る語句の組合せで適切なのはどれか。 83歳の女性。脳梗塞のため右側片麻痺で寝たきり状態である。この患者に①を ② にした③位で口腔のケアを行う。
1: ①右 ②下 ③側臥
2: ①右 ②上 ③側臥
3: ①頭 ②後屈 ③仰臥
4: ①頭 ②前屈 ③仰臥
要介護高齢者に対してベッド上で口腔ケアを行う際の注意点で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 誤嚥防止のため水平位で行う。
2: 側臥位で麻痺側を下にして行う。
3: 口腔清掃の自立度に応じて支援する。
4: 口腔粘膜の傷つきやすさに留意して行う。