55歳の女性。下顎前歯部歯肉の腫れを気にして来院した。2年前に不整脈で心臓ペースメーカーの埋め込み手術を受けているという。初診時の口腔内写真(別冊午前No.5 A、B)を別に示す。 歯周基本治療に使用するのはどれか。
1: 電気メス
2: Er:YAGレーザー
3: 超音波スケーラー
4: シックルタイプスケーラー
70歳の女性。上顎義歯の破折による咀嚼困難を主訴として来院した。使用中の義歯は10年前に装着したという。診察の結果、上下顎全部床義歯を製作することになった。治療過程の写真(別冊午前 No.14A,B)を別に示す。 この操作で決定するのはどれか。1つ選べ。
1: 咬合高径
2: 口唇豊隆度
3: 仮想咬合平面
4: 水平的下額位
87歳の男性。5年前から認知症が悪化し、施設に入居して全介助であるという。施設職員からよくむせることを主訴として歯科訪問診療を依頼された。食事はおかゆと刻んだおかずを食べているという。誤嚥性肺炎はこれまで発症していない。食後の義歯の写真(別冊午前No.19)を別に示す。 最初に行う対応はどれか。
1: 禁食の指示
2: 義歯のリベース
3: 食物残渣の確認
4: RSSTによる嚥下評価
76歳の男性。咀嚼困難のため訪問診療を依頼された。要介護度4で在宅療養中である。口腔周囲に触れるとくいしばりが強くなるため、診療に支障がある。最初に行うのはどれか。1つ選べ。
1: 脱感作療法
2: 冷圧刺激法
3: 筋刺激訓練法
4: 軟口蓋挙上訓練法
86歳の女性。介護保険施設に入所している。食事中に器の柄が虫に見えて気になって食事が進まないと相談を受けた。器の写真(別冊午後 No.21)を別に示す。原因として疑われるのはどれか。1つ選べ。
1: 脳血管型認知症
2: 前頭側頭型認知症
3: レビー小体型認知症
4: アルツハイマー型認知症
10歳の女児。保護者から奥歯が上手に磨けないことを主訴として来院した。出生時から脳性麻痺の診断があり、日常生活は全介助で、緊張すると噛みしめてしまうという。歯科医師の診察でう蝕はなかったが、歯頸部に歯垢が付着していた。初診時の写真(別冊午後No.23)を別に示す。口腔衛生管理で保護者へ説明するのはどれか。2つ選べ。
1: 本人に口唇閉鎖を促すよう説明する。
2: 清掃時に用いる開口保持器具を紹介する。
3: 歯科医院での定期管理の必要性を説明する。
4: う蝕がないので適切に磨けていることを伝える。
80歳の女性。口臭が気になると家族から相談があり歯科訪問診療を行った。3年前、食事中に突然箸を持てなくなり、急性期病院に入院した後、介護保険施設に入所した。現在は要介護4でほぼ寝たきり状態だという。この症状の原因となった疾患はどれか。1つ選べ。
1: 認知症
2: 脳梗塞
3: 関節リウマチ
4: パーキンソン病(Parkinson )
4歳の女児。歯科健康診断でう蝕を指摘され、歯科治療を希望して来院した。母親から、歯科治療は初めてで不安を抱いていることが告げられた。その他特記すべき全身的な既往はみられない。適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: TSD法
2: 静脈内鎮静法
3: トークンエコノミー法
4: ハンドオーバーマウス法
87歳の女性。むせることがあることを主訴として歯科診療所に来院した。1か月前に友人と会話中に意識を消失し、救急搬送されたが、次の日には歩いて退院したという。退院後に気息性嗄声が発生し、食事の際にむせることが気になっているという。 麻痺が考えられるのはどれか。
1: 顔面神経
2: 舌下神経
3: 舌咽神経
4: 迷走神経
40歳の女性。奥歯に物が挟まることを主訴として来院した。器材の写真(別冊午前No.21)を別に示す。 検査に用いるのはどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
56歳の女性。歯肉からの出血を主訴として来院した。プラークコントロールの確立後、歯科医師の指示によりグレーシータイプキュレットを用いてスケーリングを行うことになった。初診時の口腔内写真(別冊午前No.18)を別に示す。写真で示す部位の処置に適するのはどれか。2つ選べ。
1: #1
2: #5
3: #9
4: #13
85歳の女性。定期健康診査を目的として来院した。散歩を日課としているが、半年前から、かかりつけの内科で処方された高血圧の薬を飲み忘れることが多くなったり、自宅での料理を失敗することが増えたという。食事や衣服の着替えは一人でできるという。障害高齢者の日常生活自立度判定はどれと考えられるか。1つ選べ。
1: ランク A
2: ランク B
3: ランク C
4: ランク J
17歳の女子。学校歯科健康診断で受診を勧められ来院した。自覚症状はないという。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.33)を別に示す。 観察される付着物の原因と考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: う蝕
2: 飲食物
3: 歯肉出血
4: 口腔清掃習慣
70歳の男性。義歯製作のためスタディモデルを作製することになった。アルジネート印象を行う予定であるが、患者は嘔吐反射が強いという。印象採得時の適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: 水平位にする。
2: 口呼吸をするように促す。
3: 口蓋部に表面麻酔を行う。
4: 印象採得は下顎から行う。
70歳の女性。インプラント義歯のメインテナンスのため来院した。歯科医師より歯科保健指導を行うよう指示を受けた。口腔内写真(別冊午前 No.28)を別に示す。矢印の部位の口腔清掃用具として推奨するのはどれか。1つ選べ。
1: 粘膜ブラシ
2: 義歯用ブラシ
3: タフトブラシ
4: スポンジブラシ
84歳の女性。乳癌の治療のため入院している。歯科医師より周術期の口腔衛生管理を指示されて定期的に病室を訪問している。4日前に手術が行われ、術後の経過は順調でおかゆも食べているという。患者が食事中の病室訪問時に見つけた義歯の写真(別冊午前No.23)を別に示す。 担当の看護師に対する義歯の説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 義歯は毎食後清掃してください。
2: 食事の際は使用するようにしてください。
3: 手術後1週程度は使用しないでください。
4: 歯科医療従事者以外は触らないようにしてください。
35歳の女性。定期健康診査で来院した。口腔内写真(別冊午前 No.19)を別に示す。観察できるのはどれか。
1: 歯石
2: 食物残渣
3: 色素沈着
4: マテリアアルバ
54歳の女性。5日前に脳血管疾患を発症し入院中である。病室にて口腔清掃準備時の写真(別冊午前No.26)を別に示す。患者の意識状態は、JapanComa Scale II-200である。 口腔衛生管理を行うにあたり、患者に負担のない姿勢はどれか。2つ選べ。
1: 座位
2: 仰臥位
3: 側臥位
4: セミファーラー位
73歳の男性。脳血管疾患で入院していた急性期病棟から回復期病棟に移動することになり、利き手交換訓練を行うことになった。口腔機能管理を行うよう歯科医師から指示された。歯式を図に示す。 セルフケアで推奨するのはどれか。2つ選べ。
1: 電動歯ブラシ
2: デンタルフロス
3: 柄の細い歯ブラシ
4: 吸盤がついた義歯用ブラシ
70歳の女性。肺癌で入院加療中である。意識障害があり、常時口呼吸をしている。本人による口腔清掃は困難な状態であり、1日1回の口腔清掃を受けている。口腔周囲の写真(別冊午後 No.22A、B)を別に示す。歯科衛生士による口腔ケアで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 本人への声かけは必要ない。
2: 鼻カニューレは外して行う。
3: 口唇部を保湿してから行う。
4: 隣接面部に歯間ブラシを使用する。