76歳の男性。食後よくむせることを主訴として来院した。1年前に脳血管疾患を発症したという。摂食嚥下機能障害と診断され、リハビリテーションを行うことになった。 適切な代償的アプローチはどれか。
1: 食前に口腔周囲筋強化訓練を行う。
2: 摂食時の姿勢は45度仰臥位をとる。
3: 食物形態を噛みごたえのあるものにする。
4: 頸部の過伸展を防ぐためコップの縁を切る。
45歳の男性。下顎第一大臼歯の全部金属冠の印象採得を行うことになった。圧排糸を用いて歯肉排除を行うよう歯科医師から指示された。 正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 支台歯の歯頸部全周より数mm短いものを使用する。
2: 硫酸アルミニウムを浸透させる。
3: ジンパッカーで歯肉溝に挿入する。
4: 探針で取り出す。
58歳の男性.2年前の脳梗塞で軽度の後遺症が残存している。 歯科衛生士との会話を下に示す。 歯科衛生士:こんにちは。今日はどのようにして来られましたか。 患者:妻の運転で車で来ました。 歯科衛生士:歯磨きについてお聞きします。ご自宅ではどこで歯磨きされていますか。 患者:風呂場の洗面所で歯磨きします。 歯科衛生士:お口に汚れが残っていますが、磨きにくいですか。 患者:そうなんです。この歯ブラシを使っているのですが・・・。 歯科衛生士:グリップが細いですね。こちらの柄の太いものを試してはいかがですか。 患者:確かに力が入ります。ありがとうございました。 ノーマライゼーションの対応に該当するのはどれか。
1: ①今日はどのようにして来られましたか
2: ②ご自宅ではどこで歯磨きされていますか
3: ③お口に汚れが残っていますが、磨きにくいですか
4: ④こちらの柄の太いものを試してはいかがですか
上顎右側中切歯の口腔内写真(別冊午前No.3)を別に示す。歯周組織検査の結果、ブロービングデプス、アタッチメントレベルともに2mmであった。口腔内写真に参考となる測定値を示す。臨床的付着歯肉幅はどれか。
1: 2mm
2: 3mm
3: 4mm
4: 5mm
口腔内写真(別冊午後 No.16)を示す。歯肉歯槽粘膜境はどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
矯正治療時の口腔内写真(別冊午後No.22)を別に示す。この操作の目的はどれか。
1: バンドの撤去
2: ブラケットの接着
3: アーチワイヤーの屈曲
4: チューブの装着位置の決定
24歳の女性。スケーリング中に、顔面蒼白になり気分が悪いという。徐脈、血圧低下がみられ、吐き気を訴えるが、意識ははっきりしている。この患者への対応で適さないのはどれか。2つ選べ。
1: 衣服をゆるめる。
2: 下肢を挙上する。
3: 顔面は上方に向ける。
4: 呼気を再呼吸させる。
検査時の口腔内写真(別冊午前 No.20)を別に示す。検査項目はどれか。
1: 歯間離開度
2: 隣接面う蝕
3: 歯髄の生死
4: アタッチメントレベル
45歳の男性。上顎右側第一大臼歯にインプラント治療を受けている。上部構造印象採得時の口腔内写真(別冊午前No.38A)と印象用トレーの写真(別冊午前No.38B)を別に示す。適切なのはどれか。1つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
17歳の男子、動的治療中に装置の調整のために来院した。矯正装置にアーチワイヤーを装着したときの口腔内写真(別冊午後No.11)を別に示す。 矢印の位置でアーチワイヤーを口腔内で切断するのに適している器具はどれか。
1: ワイヤーカッター
2: ライトワイヤープライヤー
3: ディスタルエンドカッター
4: ピンアンドリガチャーカッター
30歳の女性。上顎臼歯部の歯内治療後の歯冠補綴治療を希望して来院した。CAD/CAM冠による治療を行うことになった。装置設計時の写真(別冊午前 No.10A)と完成時の写真(別冊午前 No.10B)を別に示す。AからBへの製作過程で行われるのはどれか。1つ選べ。
1: 築盛法
2: 鋳造法
3: 筆積み法
4: 切削加工法
70歳の男性。義歯製作のためスタディモデルを作製することになった。アルジネート印象を行う予定であるが、患者は嘔吐反射が強いという。印象採得時の適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: 水平位にする。
2: 口呼吸をするように促す。
3: 口蓋部に表面麻酔を行う。
4: 印象採得は下顎から行う。
82歳の女性。上顎全部床義歯を再製作することになり、歯科医師から概形印象の準備を指示された。印象採得に必要なトレーの写真(別冊午前 No.34)を別に示す。使用するのはどれか。1つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
61歳の男性。左側顔面の痛みを主訴として来院した。5日前から左側顔面に強度の神経痛様疼痛を自覚し、2日前から左側の顔面皮膚と口腔粘膜に限局した水疱が出現したという。4歳時に水痘に罹患した既往がある。顔貌写真(別冊午後No.7)を別に示す。 考えられるのはどれか。
1: 麻疹
2: 天疱瘡
3: 帯状疱疹
4: 手足口病
45歳の女性。下顎左側中切歯が欠損し、ブリッジによる補綴処置を予定している。適用されるポンティックの形態はどれか。
1: 鞍状型
2: 船底型
3: 有床型
4: 離底型
8歳の女児。前歯の咬み合わせの異常を訴えて来院した。初診時のエックス線写真(別冊午後No.12)を別に示す。この検査の目的はどれか。2つ選べ。
1: 下顎偏位の検査
2: 乳歯歯根の吸収度の観察
3: 下顎骨の成長方向の判定
4: 上顎中切歯の唇舌的傾斜の評価
90歳の男性。無歯顎で全部床義歯を使用している。片麻痺があり、ペースメーカーを装着している。食後、食渣の滞留と舌苔とを認める。口腔ケアに用いられないのはどれか。
1: 舌ブラシ
2: 歯ブラシ
3: 音波ブラシ
4: スポンジブラシ
歯科疾患実態調査結果で近年増加しているのはどれか。2つ選べ。
1: 1日1回歯をみがく者の割合〈1歳以上〉
2: フッ化物塗布経験者率〈1~14歳〉
3: 未処置歯保有者数〈10~14歳〉
4: 20歯以上を有する者の割合〈65歳以上〉
68歳の男性。口腔乾燥を訴えて来院した。シェーグレン症候群が疑われたため、検査を行うこととなった。適切でない検査はどれか。
1: 血液検査
2: 唾液緩衝能検査
3: 唾液腺造影検査
4: 刺激時唾液分泌量検査
7歳の男児。歯の生え方が気になることを訴えて来院した。口腔内写真(別冊午前 No.16)を別に示す。原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 吸指癖
2: 埋伏過剰歯
3: 上唇小帯付着異常
4: 側切歯の先天欠如