次の文を読み、〔問題 20〕、〔問題 21〕に答えよ。60歳の男性。 1週前に左側舌縁部の状態が周囲とは違うことに気付き来院した。 疼痛などの自覚症状はみられない。 主訴部位を丸で囲んだ写真(別冊午前No. 4)を 別に示す。 丸で囲んだ部位はどれか。1つ選べ。
1: 采状ヒダ
2: 舌下ヒダ
3: 有郭乳頭
4: 葉状乳頭
次の文を読み、〔問題 88〕、〔問題 89〕 に答えよ。 上顎乳歯の唇側歯頭部に歯質の脱灰と一部実質欠損が認められた。「保護者の記録」の記載をふまえ、保護者へ行う歯科保健指導の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 歯科医院の受診を勧める。
2: ガーゼによる歯の清拭を指導する。
3: 食事や間食を規則正しくとるよう指導する。
4: 哺乳ビンの使用はお茶の飲用に限るよう指導する。
初診時の口腔内写真(別冊午前No.18)を別に示す。Hellmanの歯齢はどれか。1つ選べ。
1: ⅡC
2: ⅢA
3: ⅢB
4: ⅢC
55歳の男性。下顎臼歯部歯肉の腫脹を主訴として来院した。歯科保健指導時の会話を図に示す。用いた医療面接の手法はどれか。2つ選べ。
1: 共感
2: 傾聴
3: 動機付け
4: クローズドクエスチョン
31歳の男性。「右上の歯が動いてきた」と訴えて来院した。3年前から上顎右側犬歯と第一小臼歯の歯間乳頭歯肉が徐々に腫大してきたという。口腔内写真(別冊午後No.9)を別に示す。考えられるのはどれか。
1: 内歯瘻
2: エプーリス
3: 薬物性歯肉増殖症
4: 遺伝性歯肉線維腫症
50歳の男性。咀嚼障害を主訴として来院した。完成した下顎右側第一大臼歯部の歯冠補綴装置の写真(別冊午後No.9A)と装着手順の写真(別冊午後No.9B)を別に示す。支台歯との適合に関わる検査はどれか。1つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
26歳の女性。下顎前歯部の違和感を主訴として来院した。2か月前に気付いたが、痛みがないため放置していたところ、徐々に大きくなってきたという。現在妊娠16週であり、全身疾患はない。口腔内写真(別冊午前No.17)を別に示す。患者への説明として適功なのはどれか。1つ選べ。
1: 間食は避けて下さい。
2: 出産後はさらに大きくなります。
3: 症状に変化があっても様子をみてください。
4: ていねいなブラッシングを心がけてください。
48歳の女性。下顎右側臼歯部の腫脹を主訴として来院した。慢性歯周炎と診断され、歯周基本治療後に歯周外科処置が行われた。術中の口腔内写真(別冊午前No.11)を別に示す。矢印で示す部位に使用するのはどれか。2つ選べ。
1: ラウンドバー
2: カークランドメス
3: シュガーマンファイル
4: カーボランダムポイント
82歳の女性。義歯が時々外れると家族より相談を受けた。5年前にパーキンソン病を発症しパーキンソン病治療薬を服用している。歯科医師の診察の結果、オーラルジスキネジアが頻繁にみられたが、義歯の適合は良好であった。家族への指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 服用薬剤はなるべく早めに休薬する。
2: 定期的に義歯の適合を診察してもらう。
3: 不随運動が出たら口を閉じるようにする。
4: 口腔ケアを行う際は、軟らかめの歯ブラシを使用する。
67歳の男性。舌癌により舌根部を除く舌体を切除し、皮弁で再建している。傷が落ち着いてきたのでそろそろ食事を開始したいとのことである。口腔内写真(別冊午後 No.24)を別に示す。 疑われるのはどれか。2つ選べ。
1: 先行期障害
2: 準備期障害
3: 口腔期障害
4: 咽頭期障害
歯周病に関与する環境因子はどれか。2つ選べ。
1: 禁煙
2: 遺伝
3: 細菌
4: 口腔清掃習慣
45歳の男性。口臭を訴えて来院した。歯科衛生士との会話を下に示す。 歯科衛生士:どんなことが気になって来院されましたか。 患者:口臭があると家族に言われました。自分ではあまり感じないのですが・・・。 歯科衛生士:何か思い当たる原因はありますか。 患者:ここのところ忙しくて、睡眠も十分に取れていません。 歯科衛生士:歯磨きをする時間はありますか。 患者:十分とは言えませんね。 歯科衛生士:朝、口臭があると言われますか。 患者:そうですね。 「開かれた質問」はどれか。2つ選べ。
1: ①どんなことが気になって来院されましたか。
2: ②何か思い当たる原因はありますか。
3: ③歯磨きをする時間はありますか。
4: ④朝、口臭があると言われますか。
55歳の男性。舌癌のため、全身麻酔下で舌部分切除術を受けることになった。化学療法と放射線療法の予定はない。歯科医師から専門的口腔衛生処置を行うよう指示を受けた。 これにより予防できるのはどれか。2つ選べ。
1: 口腔乾燥
2: 誤嚥性肺炎
3: 手術創感染
4: 唾液分泌障害
75歳の男性。義歯の不適合を訴えて来院した。3か月前に左側大脳に梗塞を発症し、現在車椅子を利用しながら療養生活を送っている。この時期の脳梗塞の症状として特徴的なのはどれか、2つ選べ。
1: 右片麻痺
2: 不正咬合
3: 言語障害
4: チアノーゼ
85歳の男性。全部床義歯の咬合採得を行うことになった。器材の写真(別冊午後 No.35)を別に示す。使用するのはどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
66歳の女性。食事が飲み込みにくいことを主訴として来院した。口腔機能の低下が疑われたため、口腔機能精密検査を行った。検査に用いた器具の写真(別冊午前 No.33A)と検査実施時の写真(別冊午前 No.33 B)を別に示す。 検査内容はどれか。1つ選べ。
1: 舌圧
2: 舌運動
3: 口腔湿潤度
4: 口腔衛生状態
10歳の女児。保護者から奥歯が上手に磨けないことを主訴として来院した。出生時から脳性麻痺の診断があり、日常生活は全介助で、緊張すると噛みしめてしまうという。歯科医師の診察でう蝕はなかったが、歯頸部に歯垢が付着していた。初診時の写真(別冊午後No.23)を別に示す。口腔衛生管理で保護者へ説明するのはどれか。2つ選べ。
1: 本人に口唇閉鎖を促すよう説明する。
2: 清掃時に用いる開口保持器具を紹介する。
3: 歯科医院での定期管理の必要性を説明する。
4: う蝕がないので適切に磨けていることを伝える。
46歳の男性。下顎右側犬歯の歯の動揺と歯肉退縮を主訴として来院した。検査時の口腔内写真(別冊午前 No.5A)とポケット探針の写真(別冊午前 No.5B)を別に示す。 アタッチメントレベルはどれか。
1: 3 mm
2: 5 mm
3: 8 mm
4: 10 mm
45歳の男性。上顎右側第一大臼歯にインプラント治療を受けている。上部構造印象採得時の口腔内写真(別冊午前No.38A)と印象用トレーの写真(別冊午前No.38B)を別に示す。適切なのはどれか。1つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
14歳の女子。歯並びが悪いことを訴えて来院した。初診時の口腔内写真(別冊午後No.11A、B、C)を別に示す。上顎右側犬歯の位置異常はどれか。2つ選べ。
1: 低位
2: 遠心傾斜
3: 唇側転位
4: 交叉咬合