11歳の男児、知的能力障害があり、歯磨きがうまくできないことを主訴として母親とともに来院した。言葉の意味は理解できているという。歯科医師よりセルフケアの支援を目的とした歯科保健指導を行うよう指示を受けた。指導の手順を以下に示す。用いた手法はどれか。1つ選べ。
1: 刺激統制法
2: シェイピング法
3: フラッディング法
4: レスポンスコスト法
1歳の女児。母親とともに定期歯科健康診査のため来院した。口腔内診査の結果、歯肉は健康であったが歯垢の軽度付着が認められた。保護者から仕上げ磨きに適した歯ブラシについて質問を受けた。歯ブラシの写真(別冊午前 No.21)を別に示す。 推奨するのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
12歳の男児。う蝕予防処置を目的に来院した。永久歯は第二大臼歯を除いてすべて萌出している。フッ化物歯面塗布を行うことになった。 この時期にフッ化物の効果が最も高いのはどれか。
1: 中切歯
2: 側切歯
3: 第二小臼歯
4: 第一大臼歯
5歳児の保護者に対して効果的なフッ化物配合歯磨剤の使用について説明することになった。 適切な使用法はどれか。2つ選べ。
1: 洗口は3回する。
2: 50mLの水で洗口する。
3: 磨く前に歯面全体に広げる。
4: 500ppmFのものを使用する。
幼稚園のブレイルームで保護者40名を対象に、歯科衛生士1名が15分の歯科保健指導を行うことになった。 適切なのはどれか。
1: スライドを用いた講話
2: 聞き取りによる問題抽出
3: ペープサートを用いた演劇
4: 歯ブラシを使った全員参加型の指導
6歳の女児。奥歯の歯ぐきが気になることを主訴として来院した。う蝕リスクが高いとの診断で歯科医師の指導により下顎左側第一大臼歯に可及的に小窩裂溝塡塞を行うことになった。口腔内写真(別冊午後No.30)を別に示す。塡塞前に行うのはどれか。2つ選べ。
1: 咬合調整
2: 歯面清掃
3: 水洗・乾燥
4: ラバーダム防湿
16歳の男子。歯肉の違和感を主訴として来院した。診査の結果、う蝕は認められず、最深部のプロービング深さは4mmであった。初診時の口腔内写真(別冊午後No.3)を別に示す。最初に行うのはどれか。
1: スケーリング
2: 歯間ブラシの指導
3: ブラッシング指導
4: ルートプレーニング
4歳の男児。う蝕治療を目的として来院した。保存不可能な乳臼歯が抜去され、装置が装着された。装置装着時の口腔内写真(別冊午後No.22)を別に示す。この装置の目的はどれか。1つ選べ。
1: 垂直的保隙
2: 近遠心的保隙
3: 歯の歯体移動
4: 咀嚼機能の回復
小児のう蝕予防で、フッ化物洗口と比較したフッ化物歯面塗布の特徴は どれか。1つ選べ。
1: 適応年齢が低い。
2: 方法が簡便である。
3: 保護者によって実施される。
4: 使用薬剤を薬局で購入できる。
A幼稚園では「健康な子供を育てるための勉強会」を保護者対象に行っている。歯科保健について30分間の講話を依頼された。内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 口呼吸による弊害
2: 第二大臼歯のう蝕予防
3: ショ糖とう蝕との関係
4: 側方歯群の交換と歯列不正
う蝕予防措置はどれか。2つ選べ。
1: ブラッシング
2: 小窩裂溝填塞
3: フッ化物歯面塗布
4: フッ化ジアンミン銀塗布
乳児の保護者に対する適切な口腔保健指導はどれか。2つ選べ。
1: 授乳方法
2: 口腔習癖の指導
3: フッ化物洗口の推奨
4: 乳歯の萌出時期の説明
小学校低学年を対象とした集団歯科保健指導を行うことになった。 留意すべきなのはどれか。2つ選べ。
1: 歯周炎
2: 歯の交換
3: 口腔の外傷
4: 第一小臼歯のう蝕
4歳の男児。下顎左側第二乳臼歯のう蝕治療を希望して来院した。潰瘍性歯髄炎と診断し、局所麻酔下に生活歯髄切断後、既製乳歯冠修復を行った。診療後の保護者への説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 口唇をよく冷やしてください。
2: すぐに食事をしてもかまいません。
3: しばらくの間ガーゼを咬ませていてください。
4: 今日は粘着性のある食品を食べるのは控えてください。
3歳児歯科健康診査の受診者10名の結果を表に示す。う蝕罹患型A型の割合はどれか。
1: 10%
2: 20%
3: 30%
4: 40%
幼稚園で4歳児20名の集団に対して歯科保健指導を実施することになった。実施計画の項目と内容との組合せで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 現状把握ーーー歯科健康診断結果
2: 指導方法ーーー60分の講話
3: 使用媒体ーーーペープサート
4: 指導内容ーーーデンタルフロスの使用方法
4歳の男児。う蝕の治療を希望して来院した。同年齢の小児が治療を受けている様子を見学させながら、これからの治療の流れを説明した。行った対応はどれか。
1: モデリング法
2: フラッディング法
3: トークンエコノミー法
4: ハンドオーバーマウス法
6歳の男児。下顎右側第二乳臼歯のう蝕治療を希望して保護者と来院した。既製金属冠による歯冠修復を行うことになった。治療で使用する器具の写真(別冊午後No.29)を別に示す。正しい用途はどれか。
1: 冠縁の削除
2: 装着時の圧接
3: 咬合面の調整
4: マージン部の適合
11歳の女児。学校歯科健康診断で歯科医院の受診を勧められて来院した。歯科医院での口腔内診査を別に示し、歯垢染色後の口腔内写真(別冊午前No.24)を示す。 適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: 要観察歯の磨き方を指導する。
2: う蝕になるリスクが低いことを説明する。
3: 口腔内が永久歯列に交換したことの重要性を説明する。
4: 自宅で定期的に歯垢染色して磨き残しを確認することを勧める。
歯科予防処置の内容で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: 根面う蝕のある患者へのフッ化物洗口
2: 歯面に白濁のある患者へのフッ化物歯面塗布
3: 骨縁上ポケットのある患者への歯肉縁下歯石の除去
4: 健康な遊離歯肉溝のある患者への歯肉縁上歯石の除去