67歳の男性。舌癌により舌根部を除く舌体を切除し、皮弁で再建している。傷が落ち着いてきたのでそろそろ食事を開始したいとのことである。口腔内写真(別冊午後 No.24)を別に示す。 疑われるのはどれか。2つ選べ。
1: 先行期障害
2: 準備期障害
3: 口腔期障害
4: 咽頭期障害
61歳の男性。舌右側の痛みを訴えて来院した。口腔内写真(別冊午後No.9)を別に示す。舌癌と診断され、舌部分切除術が予定された。 予想される術後の障害はどれか。2つ選べ。
1: 嚥下
2: 捕食
3: 咀嚼
4: 唾液分泌
67歳の男性。入院中の口腔衛生管理を行うことになった。食道癌の診断で2週間前より放射線治療と化学療法を行っており、4日後に手術が行われるという。口腔内の評価では、う蝕や歯周病は無かったが口が渇くと訴えていた。評価時の舌の写真(別冊午後No.17)を別に示す。 歯科衛生士が行う口腔衛生管理によって期待される効果はどれか。2つ選べ。
1: 入院期間の短縮
2: 原発病巣の縮小
3: 創部感染の予防
4: 安静時唾液の増加
55歳の男性。舌癌のため、全身麻酔下で舌部分切除術を受けることになった。化学療法と放射線療法の予定はない。歯科医師から専門的口腔衛生処置を行うよう指示を受けた。 これにより予防できるのはどれか。2つ選べ。
1: 口腔乾燥
2: 誤嚥性肺炎
3: 手術創感染
4: 唾液分泌障害
70歳の女性。肺癌で入院加療中である。意識障害があり、常時口呼吸をしている。本人による口腔清掃は困難な状態であり、1日1回の口腔清掃を受けている。口腔周囲の写真(別冊午後 No.22A、B)を別に示す。歯科衛生士による口腔ケアで適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 本人への声かけは必要ない。
2: 鼻カニューレは外して行う。
3: 口唇部を保湿してから行う。
4: 隣接面部に歯間ブラシを使用する。
65歳の女性。入院中の口腔衛生管理を依頼された。乳癌の診断で、10日前から化学療法を行っているという。口腔内の強い疼痛を訴えている。初診時の舌の写真(別冊前No.31)を別に示す。適切な対応はどれか。1つ選べ。
1: 化学療法の期間中に介入する。
2: 清掃前に表面麻酔薬を使用する。
3: エタノール含有の含嗽剤を使用する。
4: アングルワイダーを清掃時に使用する。
73歳の女性。食道癌の診断で術前化学療法を行うため、支持療法として周術期口腔衛生管理の依頼があった。化学療法は2クール実施される予定である。 化学療法後に起こりうる口腔内の有事事象はどれか。2つ選べ。
1: 舌の麻痺
2: 味覚の変化
3: 唾液分泌量の増加
4: 口腔粘膜炎による疼痛
36歳の女性。舌背部の異常を主訴として来院した。舌背部後方正中付近に舌乳頭が欠落した淡赤色の粘膜が認められる。疼痛などの不快事項はみられない。初診時の口腔内写真(別冊午前 No.10)を別に示す。 考えられるのはどれか。
1: 舌癌
2: 溝状舌
3: 地図状舌
4: 正中菱形舌炎
48歳の女性。歯肉の腫脹、発赤および歯の離開を主訴として来院した。数年前より自覚していたが放置していたという。口唇の乾燥を認める。プロービング深さは全額的に4〜5mmであり、動揺は認めない。初診時の口腔内写真(別冊午前No.11)を別に示す。 考えられる対応はどれか。
1: 暫間固定
2: 矯正治療
3: ナイトガード装者
4: オーラルスクリーン装着
38歳の女性。喉頭癌の放射線治療中である。主治医の指示により歯科を受診した。検査結果を表に示す。歯科医師の指示により行う処置はどれか。2つ選べ。
1: PTC
2: 小窩裂溝塡塞
3: 局所薬物配送システムの応用
4: 2%フッ化ナトリウム溶液歯面塗布
45歳の女性。舌の異常に気付き来院した。3か月前に気付いたが痛みがないため放置していたという。白板症と診断された。口腔内写真(別冊午前No.16)を別に示す。臨床的特徴はどれか。1つ選べ。
1: 出血をともなう。
2: 潰瘍形成がみられることが多い。
3: 擦過しても容易に除去できない。
4: 周囲組織との境界が不規則で不明瞭である。
次の文を読み、〔問題 20〕、〔問題 21〕に答えよ。60歳の男性。 1週前に左側舌縁部の状態が周囲とは違うことに気付き来院した。 疼痛などの自覚症状はみられない。 主訴部位を丸で囲んだ写真(別冊午前No. 4)を 別に示す。 主訴に対する適切な対応はどれか。1つ選べ。
1: 舌清掃を指導する。
2: 舌体操を指導する。
3: 薬用洗口剤の使用法を指導する。
4: 右側舌緑部の状態を患者と一緒に確認する。
46歳の女性。右舌緑部の異常を訴えて来院した。2週間前に鏡で見たところ、舌縁部の変色に気付いたという。直径約15mmの弾性軟の腫瘤を認め、ガラス圧診法により病変部の退色が認められた。口腔内写真(別冊午後No.8)を別に示す。 考えられるのはどれか。
1: 血管腫
2: 線維腫
3: 乳頭腫
4: リンパ管腫
84歳の女性。乳癌の治療のため入院している。歯科医師より周術期の口腔衛生管理を指示されて定期的に病室を訪問している。4日前に手術が行われ、術後の経過は順調でおかゆも食べているという。患者が食事中の病室訪問時に見つけた義歯の写真(別冊午前No.23)を別に示す。 担当の看護師に対する義歯の説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 義歯は毎食後清掃してください。
2: 食事の際は使用するようにしてください。
3: 手術後1週程度は使用しないでください。
4: 歯科医療従事者以外は触らないようにしてください。
66歳の女性。食事が飲み込みにくいことを主訴として来院した。口腔機能の低下が疑われたため、口腔機能精密検査を行った。検査に用いた器具の写真(別冊午前 No.33A)と検査実施時の写真(別冊午前 No.33 B)を別に示す。 検査内容はどれか。1つ選べ。
1: 舌圧
2: 舌運動
3: 口腔湿潤度
4: 口腔衛生状態
75歳の女性。食べにくいことを主訴として来院した。脳幹梗塞の後遺症により右側の舌に麻痺が生じたため、舌接触補助床が製作された。口腔内に装着した写真(別冊午後No.23)を別に示す。改善できるのはどれか。1つ選べ。
1: 口腔への取り込み
2: 口腔から咽頭への送り込み
3: 咽頭から食道への送り込み
4: 食道から胃への送り込み
65歳の男性。舌縁に発生した腫瘤を主訴として来院した。1か月前から気付いていたが、痛みがないため放置していたという。圧迫により退色を認める。口腔内写真(別冊午前 No.3)を別に示す。矢印で示す病変の主体と考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 多数の血管
2: 増生した線維
3: 菲薄化した上皮
4: メラニン色素の沈着
65歳の男性。上顎癌のため放射線治療を受けている。口腔粘膜炎を発症したため、歯科医師から口腔衛生管理を行うよう指示された。口腔内写真(別冊 午後 No.37)と口腔内症状の表(別冊午後 No.38)を別に示す。 適切な対応はどれか。2つ選べ。
1: アイスマッサージの実施
2: 軟らかい歯ブラシの使用
3: キシロカイン含有含嗽剤の使用
4: 接触痛のある部位の清掃の回避
72歳の男性。下顎右側臼歯部へのインプラント治療を希望して歯科診療所へ来院した。検査中に右側舌縁部に白色病変を発見した。白色病変の中央部には表面が乳頭状で、扁平に隆起した無痛性の腫瘤が認められた。初診時の口腔内写真(別冊午後No.13)を別に示す。次の対応として考えられるのはどれか。
1: 切除術
2: 経過観察
3: 専門医へ紹介
4: インプラント治療の開始
60歳の男性。舌の痛みを主訴として来院した。2か月前から違和感を自覚していたが放置していた。1か月前から腫脹し1週前から疼痛を自覚するようになったという。触診により病変部周囲に強い硬結が認められた。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.14)を別に示す。考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: 舌癌
2: 白板症
3: 放線菌症
4: ハンター舌炎