55歳の男性。歯肉からの出血を訴え来院した。慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療を開始した。ブラッシング指導は「ふつう」の毛の硬さの歯ブラシで行った。初回のプラッシング指導から1週間経過後の口腔内写真(別冊午後No.3A)と患者自身によるブラッシング時の写真(別冊午後No.3B)とを別に示す。対応で正しいのはどれか。2つ選べ。 別冊 午後 No.3 A、B 写真
1: 毛先の当て方の指導
2: ブラッシング圧の指導
3: 歯ブラシを持つ手の変更
4: 硬毛の歯ブラシへの変更
次の文を読み、〔問題 88〕、〔問題 89〕 に答えよ。 上顎乳歯の唇側歯頭部に歯質の脱灰と一部実質欠損が認められた。「保護者の記録」の記載をふまえ、保護者へ行う歯科保健指導の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 歯科医院の受診を勧める。
2: ガーゼによる歯の清拭を指導する。
3: 食事や間食を規則正しくとるよう指導する。
4: 哺乳ビンの使用はお茶の飲用に限るよう指導する。
高齢者に発症しやすい口腔粘膜疾患はどれか。
1: 口腔白板症
2: ヘルパンギーナ
3: 多形滲出性紅斑
4: リガ・フェーデ病
周術期の口腔機能管理により期待されるのはどれか。2つ選べ。
1: がん性疼痛の予防
2: 術後誤嚥性肺炎の予防
3: 放射線治療中の口内炎の改善
4: 化学療法中の骨髄抑制の改善
6歳の男児。矯正歯科治療中である。上顎前方牽引装置装着時の指導を行うことになった。口腔外装置の写真(別冊午前No.13A)、口腔内装置の写真(別冊午前No.13B)及び口腔内写真(別冊午前No.13C)を別に示す。 男児への指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
1: スクラビング法を指導する。
2: 辺縁性歯周炎について説明する。
3: 歯間ブラシの使い方を指導する。
4: 口腔内装置は外して歯を刷掃するよう指導する。
定期歯科健診に来院した3歳男児の母親から指しゃぶりについて相談を受けた。口腔状態および男児の様子を以下に示す。指導内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 歯並びへの影響を説明する。
2: 習癖除去装置の使用を勧める。
3: 6歳までは心配ないと説明する。
4: 経過観察を行っていくことを説明する。
次の文を読み、〔問題 47)、[問題 48)に答えよ。 80歳の男性。上顎左側犬歯相当部の顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。7年前に上下顎全部床義歯を製作し、2年前から徐々に粘膜部が増殖してきたが、疼痛を認めなかったため、義歯は使用し続けていたという。最近になり、食事時に疼痛を認めるようになったという。義歯性線維症と診断された。初診時の口腔内写真(別冊午前No.12)を別に示す。 新義歯製作にあたり、前処置として考えられるのはどれか。
1: 粘膜調整
2: 歯槽骨整形術
3: 唾液腺マッサージ
4: プラークコントロール
乳児の保護者に対する適切な口腔保健指導はどれか。2つ選べ。
1: 授乳方法
2: 口腔習癖の指導
3: フッ化物洗口の推奨
4: 乳歯の萌出時期の説明
50歳の女性。定期健康診査で来院し、下顎前歯部の冷水痛を訴えている。ポケット測定の結果を表に示す。BOP、動揺および歯の実質欠損はない。処置に使用すると考えられるのはどれか。
1: フッ化ジアンミン銀
2: 接着性レジンセメント
3: フッ化物バーニッシュ
4: グラスアイオノマーセメント
45歳の女性。歯の着色を気にして来院した。口腔内写真(別冊午前No.9)を別に示す。 着色の原因と考えられるのはどれか。
1: 長期間の喫煙
2: 頻回な紅茶の飲用
3: 乳幼児期の薬物服用
4: 外傷による歯の失活
65歳の男性。下顎舌側の腫瘤を訴えて来院した。30年前から気付いていたという。腫療は正常粘膜で被覆されており、骨様硬で疼痛はない。初診時の口腔内写真(別冊午後No.7)を別に示す。 考えられるのはどれか。
1: 線維腫
2: 下顎隆起
3: エナメル上皮腫
4: ガマ腫(ラヌーラ)
72歳の女性。ブラッシング時、〈①歯肉からの出血〉を訴えて来院した。歯ブラシ操作を確認したところ、〈②把持に力が入らず細かな歯ブラシ操作が困難〉である。〈③下顎舌側面にプラークと歯石沈着があり〉、歯肉は発赤し腫脈している。〈④歯科医師よりブラッシング指導の指示を受けた〉。 Objective dataはどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
34歳の男性。歯肉の疼痛を訴えて来院した。3日前から歯肉に強い自発痛と接触痛を感じているという。現症として38.2℃の発熱と強い口臭を示した。初診時の口腔内写真(別冊午前No.6)を別に示す。疑われるのはどれか。
1: 薬物性歯肉増殖症
2: 慢性剥離性歯肉炎
3: アレルギー性歯肉炎
4: 壊死性潰瘍性歯周炎
Down症候群の患者の口腔衛生管理を行う際に配慮すべき点はどれか。 2つ選べ。
1: 小顎症
2: 歯列不正
3: 顎関節脱臼
4: 歯の形態異常
75歳の男性。義歯不適合を主訴として来院した。義歯製作過程の個人トレーの写真(別冊午前No.7)を別に示す。矢印で示す材料の目的はどれか。2つ選べ。
1: 顎堤粘膜への圧力防止
2: 印象採得時の軟組織の保護
3: 顎堤粘膜への加圧形態の記録
4: 機能運動に調和した辺縁形態の獲得
61歳の男性。下顎小臼歯欠損のため、補綴装置を製作した。口腔内写真(別冊午前No.21A)と補綴装置の写真(別冊午前No.21B)とを別に示す。装着に適しているのはどれか。
1: レジンセメント
2: リン酸亜鉛セメント
3: カルボキシレートセメント
4: 酸化亜鉛ユージノールセメント
57歳の女性。定期健康診査で来院した。日常のブラッシングは、1日2回、ヘッドの大きさが18mmでナイロン毛の歯ブラシを使用している。歯垢染色後の口腔内写真(別冊午前 No.22)を別に示す。口腔清掃指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: チャーターズ法を指導する。
2: 歯間部清掃用具の使用を指導する。
3: 1歯ずつの縦磨き法の併用を指導する。
4: 歯ブラシのヘッドを大きいものに変更するよう指導する。
82歳の男性。脳梗塞発症後、右片麻痺があり、摂食機能療法における間接訓練を継続してきた。座位は困難な状態である。誤嚥を起こしにくい姿勢はどれか。
1: 頸部を進展する。
2: 頸部を左側に回旋する。
3: 下肢は両側の膝を伸展する。
4: 左側を下の半側臥位にする。
70歳の男性。上顎の義歯を製作する予定であるが、口蓋隆起を除去することになった。器具の写真(別冊午後No.24)を別に示す。 使用する器具はどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
4歳の男児。う蝕治療を目的として来院した。歯冠修復処置を行い保存不可能な乳歯を抜去後、保隙装置を装着した。装置の咬合面観写真(別冊午後 No.20 A)、装置装着前の口腔内写真(別冊午後 No.20B)および装置装着後の口腔内写真(別冊午後 No.20C)を別に示す。装置使用の目的はどれか。2つ選べ。
1: 咀嚼能率の向上
2: 残存乳歯の歯体移動
3: 小帯の位置異常防止
4: 発音時の空気漏れ防止