9歳の女児。下顎左側第一大臼歯の痛みを訴えて来院した。軟化象牙質を除去したところ点状の露髄を生じた。露髄部を水酸化カルシウム製剤で被覆し、グラスアイオノマーセメントで仮封した。この処置により形成が期待されるのはどれか。
1: 象牙粒
2: 象牙質橋
3: 第三象牙質
4: 有細胞セメント質
67歳の男性。舌癌により舌根部を除く舌体を切除し、皮弁で再建している。傷が落ち着いてきたのでそろそろ食事を開始したいとのことである。口腔内写真(別冊午後 No.24)を別に示す。 疑われるのはどれか。2つ選べ。
1: 先行期障害
2: 準備期障害
3: 口腔期障害
4: 咽頭期障害
46歳の男性。下顎左側臼歯部のブラッシング時の出血を主訴として来院した。歯周基本治療後に下顎左側臼歯部にGTR法を行うことになった。手術時に使用した器具の写真(別冊午後No.8)を別に示す。この器具の使用目的はどれか。
1: 歯肉弁の剥離
2: 遮蔽膜の把持
3: 不良肉芽の除去
4: ポケット底の印記
45歳の女性。上顎左側中切歯の歯根嚢胞の摘出手術を受けている。嚢胞を摘出している写真(別冊午前No.40)を別に示す。歯科医師より病理組織検査の指示があった。摘出した組織を直ちに保存するのはどれか。1つ選べ。
1: 水道水
2: 減菌水
3: ホルマリン液
4: ポビドンヨード液
上顎右側中切歯の口腔内写真(別冊午前No.3)を別に示す。歯周組織検査の結果、ブロービングデプス、アタッチメントレベルともに2mmであった。口腔内写真に参考となる測定値を示す。臨床的付着歯肉幅はどれか。
1: 2mm
2: 3mm
3: 4mm
4: 5mm
7歳の男児。歯の生え方が気になることを訴えて来院した。口腔内写真(別冊午前 No.16)を別に示す。原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 吸指癖
2: 埋伏過剰歯
3: 上唇小帯付着異常
4: 側切歯の先天欠如
40歳の男性。歯肉の遠和感を訴え来院した。20歳の頃から1日 20本喫煙しているという。本人は禁煙を希望しているが、試みたことはないという。担当歯科医師から禁煙支援を含めた歯科保健指導を指示された。適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 歯周治療完了後に禁煙を促す。
2: 経口禁煙補助薬の情報を提供する。
3: 禁煙後の離脱症状について説明する。
4: 低ニコチンタバコへの変更を勧める。
66歳の女性。食事が飲み込みにくいことを主訴として来院した。口腔機能の低下が疑われたため、口腔機能精密検査を行った。検査に用いた器具の写真(別冊午前 No.33A)と検査実施時の写真(別冊午前 No.33 B)を別に示す。 検査内容はどれか。1つ選べ。
1: 舌圧
2: 舌運動
3: 口腔湿潤度
4: 口腔衛生状態
26歳の女性。上顎左側第二小白歯の冷水痛を訴え来院した。コンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊午後No.4A)、う蝕検知液使用時の口腔内写真(別冊午後No.4B)および窩洞整理後の口腔内写真(別冊午後No.4C)を別に示す。この操作により除去されたのはどの層までか。 別冊 午後 No.4 A、B、C 写真
1: 多菌層
2: 寡菌層
3: 先駆菌層
4: 混濁層
53歳の男性。歯肉の腫脹を主訴として来院した。検査の結果、慢性歯周炎と診断され、歯周基本治療後に歯周組織再生療法が行われることになった。歯周外科治療の口腔内写真(別冊午後No.10A)とその一部を拡大した写真(別冊午後No.10B)を別に示す。次に行う処置で考えられるのはどれか。1つ選べ。
1: SRP
2: 縫合
3: 歯槽骨整形
4: 歯周組織再生治療剤の塗布
40歳の女性。上顎左側側切歯の支台築造予定歯に軟化象牙質が残存していた。メタルコアの窩洞形成を行うときに準備する器具はどれか。2つ選べ。
1: レンツロ
2: 根管バー
3: ラウンドバー
4: インバーテッドコーンバー
16歳の男子。歯肉の違和感を主訴として来院した。診査の結果、う蝕は認められず、最深部のプロービング深さは4mmであった。初診時の口腔内写真(別冊午後No.3)を別に示す。最初に行うのはどれか。
1: スケーリング
2: 歯間ブラシの指導
3: ブラッシング指導
4: ルートプレーニング
4歳の男児。下顎左側乳切歯の形の違いを気にして来院した。初診時の口腔内写真(別冊午前No.13A)とエックス線写真(別冊午前No.13B)を別に示す。 歯の形態異常はどれか。
1: 栓状歯
2: 双生歯
3: 癒合歯〈融合歯〉
4: ハッチンソンの歯
初診患者の口腔内写真(別冊午後No.15)を別に示す。観察できるのはどれか。2つ選べ。
1: 歯肉の腫脹
2: 歯肉の出血
3: フェストゥーン
4: スティップリング
11歳の男児。下顎右側第一小臼歯に小窩裂溝塡塞を行うことになった。塡塞領域を図に示す。正しいのはどれか。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
87歳の女性。むせることがあることを主訴として歯科診療所に来院した。1か月前に友人と会話中に意識を消失し、救急搬送されたが、次の日には歩いて退院したという。退院後に気息性嗄声が発生し、食事の際にむせることが気になっているという。 麻痺が考えられるのはどれか。
1: 顔面神経
2: 舌下神経
3: 舌咽神経
4: 迷走神経
4歳の男児。下顎左側第二乳臼歯のう蝕治療を希望して来院した。潰瘍性歯髄炎と診断し、局所麻酔下に生活歯髄切断後、既製乳歯冠修復を行った。診療後の保護者への説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
1: 口唇をよく冷やしてください。
2: すぐに食事をしてもかまいません。
3: しばらくの間ガーゼを咬ませていてください。
4: 今日は粘着性のある食品を食べるのは控えてください。
50歳の男性。歯周疾患検診で歯科受診を勧められ、来院したところ慢性歯周炎と診断された。 初診時のアセスメントでのSubjective dataはどれか。2つ選べ。
1: 喫煙状況
2: 歯の動揺度
3: 口腔清掃方法
4: 歯肉出血スコア
45歳の女性。19歳の時に1型糖尿病を発症し加療中である。通常、朝食を午前8時、昼食を12時に摂っているという。次回、下顎右側第一大臼歯を抜歯することになった。 適切な予約時間はどれか、2つ選べ。
1: 午前9時
2: 午前11時
3: 午後1時
4: 午後3時
次の文を読み、〔問題 85〕、〔問題86〕に答えよ。 9歳の女児。定期健康診査を希望して来院した。歯科保健指導を行うにあたり、2色性の歯垢染色剤を用いて染め出した。染め出し後の口腔内写真(別冊午後 No.20)を別に示す。 唇面に古いプラークが最も多く観察されるのはどれか。
1: 上顎左側中切歯
2: 上顎左側側切歯
3: 下顎左側中切歯
4: 下顎左側側切歯