30歳の女性。歯周病の予防を主訴として来院した。検査の結果、プロービング深さは1~3mm、O’LearyのPCRは28.0%であった。歯科衛生士が口腔清掃指導、歯肉縁上歯石の除去およびPMTCを行った。 実施した予防の段階はどれか。
1: 特異的防御
2: 機能喪失防止
3: リハビリテーション
4: 早期発見・早期治療
64歳の女性。歯周基本治療後の再評価の結果(別冊午後No.17)を別に示す。 メインテナンスに移行する基準を満たしていないのはどれか。2つ選べ。
1: BOP
2: 動揺度
3: O LearyのPCR
4: プロービングデプス
72歳の女性。ブラッシング時、〈①歯肉からの出血〉を訴えて来院した。歯ブラシ操作を確認したところ、〈②把持に力が入らず細かな歯ブラシ操作が困難〉である。〈③下顎舌側面にプラークと歯石沈着があり〉、歯肉は発赤し腫脈している。〈④歯科医師よりブラッシング指導の指示を受けた〉。 Objective dataはどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
ある患者の初診時の歯科衛生士業務記録を示す。 ①3日前より左下臼歯部の歯ぐきから時々膿が出る。 ②36:PD5mm、BOP(+) 2回/1日(朝食後、就寝前)横磨き法を行っている。O LearyのPCR88%。診断名:広汎型中等度慢性歯周炎 ③全顎的隣接面にプラークが多量、歯顎部には少量付着しているため、隣接面清掃が必要。方法を習得してもらう。 ④隣接面清掃指導、スクラッピング法指導、全顎的SRP(3分割)の実施 Assessment dataはどれか。1つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
44歳の女性。歯周治療を希望して来院した。1年8か月かけて歯周基本治療と歯肉剥離搔爬術を行った。歯周外科治療後の再評価検査結果を表に表す。プロービング時に出血は認められなかった。 その後の対応で考えられるのはどれか。
1: SPT
2: 再治療
3: 経過観察
4: メインテナンス
20歳の女性。下顎前歯部歯肉からの出血を主訴として来院した。6か月前からプラッシング時に自覚していたが痛みがないため放置していたという。歯周組織検査後、TBIとスケーリングを行うよう指示を受けた。初診時の口腔内写真(別冊午後No.9A、B)とエックス線写真の一部(別冊午後No.9C)を別に示す。歯周基本治療終了後の再評価時にみられると考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 露出歯根面
2: スティップリング
3: 象牙質知覚過敏症
4: プロービング深さの減少
42歳の女性。上額前歯部歯肉の不快感を主訴として来院した。数年前から前歯部に排膿と出血が認めら、咬合時に動揺するという。プロービング深さは5〜8mmであり、慢性歯周炎と診断された。全身的には特記すべき事項はない。初診時の口腔内写真(別冊午前No.10A)とエックス線写真(別冊午前No10B)を別に示す。 リスクファクターとして考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 歯石
2: 小帯異常
3: 外傷性咬合
4: 歯の形態異常
22歳の女性。ブラッシング時に出血と痛みがあり、歯肉に違和感があるとのことで来院した。口腔内写真(別冊午前No.15)を別に示す。PCRは75%、BOP率は25%であった。 客観的情報はどれか。2つ選べ。
1: 歯肉の発赤
2: 歯肉の違和感
3: 上下顎前歯部の叢生
4: ブラッシング時の痛み
45歲の女性。事業所の歯科健康診査で行ったOHIの結果を表に示す。歯肉縁下歯石の沈着が疑われるのはどれか。2つ選べ。
1: 上顎前歯部
2: 上顎左側臼歯部
3: 下顎左側臼歯部
4: 下顎右側臼歯部
51歳の女性。歯周治療終了後、6か月後のメインテナンスで来院した。歯周組織検査後、歯科医師より歯科保健指導と歯面清掃を行うよう指示された。O LearyのPCRの結果を図に示す。歯面清掃に使用するのはどれか。2つ選べ。
1: ラバーチップ
2: 研磨用ディスク
3: デンタルフロス
4: ポイント型ラバーカップ
次の文を読み、〔問題 65〕、〔問題 66〕に答えよ。 45歳の男性。口臭とブラッシング時の出血を主訴として来院した。ペースメーカーを装着している。初診時の口腔内写真(別冊午後No.15)を別に示す。 別冊 午後 No.15写真 この日に行う適切な検査順序はどれか。 ① BOP ② 歯の動揺度 ③ O Leary の PCR ④ プロービングデプス
1: ③→④→②→①
2: ④→①→②→③
3: ②→①→④→③
4: ①→②→③→④
40歳の女性。奥歯に物が挟まることを主訴として来院した。器材の写真(別冊午前No.21)を別に示す。 検査に用いるのはどれか。2つ選べ。
1: ①
2: ②
3: ③
4: ④
55歳の男性。歯周治療終了後、SPTに移行し、6か月後に来院した。歯周組織検査結果の図(別冊午後 No.13)を別に示す。BOPが認められる部位に対して行われる処置はどれか。
1: SRP
2: 暫間固定
3: 歯肉切除術
4: 抗菌薬の全身投与
次の文を読み、〔問題 90〕、〔問題 91〕に答えよ。 45歳の男性。歯の動揺を訴えて来院した。20歳から喫煙習慣があり、現在は1日40本喫煙している。本人には禁煙の意志がない。1日3回歯ブラシで口腔清掃を行っている。PCRは 39%である。口腔内写真(別冊午前 No.24A)とエックス線写真(別冊午前 No.24B)とを別に示す。 観察できるのはどれか。2つ選べ。
1: 上顎両側中切歯ーーー水平性歯槽骨吸収
2: 上顎右側側切歯ーーーフェストゥーン
3: 下顎右側側切歯ーーー歯肉退縮
4: 下顎左側中切歯ーーー歯肉クレフト
45歳の女性。咳合痛を訴えて来院した。歯周組織検査時の写真(別冊午前No.19)を別に示す。 検査内容はどれか。
1: 歯の動揺度
2: 根分岐部病変の程度
3: 歯肉縁下のプラーク量
4: 歯根膜腔の拡大の有無
57歳の女性。歯周病の治療を希望して来院し、8か月間の治療を行った。初診時と歯周基本治療終了時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 治療後の変化で考えられるのはどれか。2つ選べ。
1: 咬合性外傷の改善
2: アタッチメントロス
3: プロービングデプスの滅少
4: 歯周ボケット内の炎症の消失
48歳の女性。歯肉の腫脹、発赤および歯の離開を主訴として来院した。数年前より自覚していたが放置していたという。口唇の乾燥を認める。プロービング深さは全額的に4〜5mmであり、動揺は認めない。初診時の口腔内写真(別冊午前No.11)を別に示す。 考えられる対応はどれか。
1: 暫間固定
2: 矯正治療
3: ナイトガード装者
4: オーラルスクリーン装着
20歳の女性。歯の裏側の違和感を主訴として来院した。口腔内写真(別冊午前No.24)を別に示す。矢印で示す付着物を評価できる指標はどれか。1つ選べ。
1: PlI
2: OHI
3: PHP
4: PMA Index
50歳の女性。定期健康診査で来院し、下顎前歯部の冷水痛を訴えている。ポケット測定の結果を表に示す。BOP、動揺および歯の実質欠損はない。処置に使用すると考えられるのはどれか。
1: フッ化ジアンミン銀
2: 接着性レジンセメント
3: フッ化物バーニッシュ
4: グラスアイオノマーセメント
55歳の女性。下顎左側第一大臼歯部の欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、固定性ブリッジによる治療が開始された。器材の写真(別冊午後 No.15A)とこれを用いて患者へ説明している口腔内写真(別冊午後 No.15B)を別に示す。 本器材により効果的に清掃できる部位はどれか。2つ選べ。
1: 連結部
2: ポンティック基底面
3: 隣接歯との接触点部
4: 支台装着頬側中央頸部